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NITTEN ハナラボ 第174回「台湾から輸入されているお花」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

突然ですが、リスナーみなさんは台湾に行かれたことはありますでしょうか?
実は、台湾は花生産がとても盛んで、日本にもたくさん輸入されているんです!
内藤さんは、台湾の花の生産者さんを一度に10軒くらい訪問して、お話をお伺いしたこともあるんだそう。
今回は、そんな台湾のお花事情をご紹介します。

台湾の面積は九州より少し小さいくらいでありながら、花生産大国のコロンビアや中国、マレーシアと続いて、日本への花の輸入量は第8位。
内藤さんは、台湾の西側の中部から南部にかけて点在する生産者さんを訪問されたそうですが、
特に南部はハワイとほぼ同じくらいの緯度なので、1月に行った時もほぼ夏の気候で、日焼け対策がマストだったんだそう。
東京の気温が5度〜6度くらいの時でも、台湾は20度くらいになるので熱帯の植物が育ちやすく、1年中安定して花を出荷できます。

多い品種は、何といってもラン類。
「オンシジウム」という、黄色い小花のランをご存知でしょうか?
明るい黄色の花が花束に入っていたら、それはだいたいオンシジウムと思って間違いないと思います。
華やかに仕上げるにはマストアイテムなのですが、このオンシジウムにおいて、台湾産は日本の国内流通の9割ほどを占めているんです。
台湾産がなければ日本で黄色の華やかな花束を作れないといっても過言ではないほど、台湾のオンシジウムに頼っています。

内藤さんが取材に行かれた際に撮影した、オンシジウムの生産ハウスのお写真がこちら↓↓


一面のオンシジウム、美しいですね...!
今は黄色だけでなく、白やオレンジ、紫色の少し大きめのオンシジウムなど、いろいろバリエーションがあるのですが、ほぼ台湾でしか生産していない品種です。

オンシジウムのほかに、アンスリウムも日本国内で流通する約7割を担っていたり、
トルコギキョウは、日本で生産量が減る冬場にとても良い品質で流通しますし、コチョウランなどもあります。
鉢物はほぼ100%日本国内で生産されるのですが、花束に使う切花のコチョウランは台湾から輸入されるものが多くて、約6割を台湾に依存しています。
また、最近台湾から輸入するコチョウランは、グラデーションに色が染められていたりするユニークなものが多いのです。


こういったデザインも、台湾の生産者さんならではのご提案です。
なかなか日本では生産コストと販売単価のバランスから、このような提案はハードルが高くなってしまいます。
デザイナーさんたちは台湾の花にとても魅力を感じていますし、台湾からの花ナシでは日本のお花屋さんの店頭は完成しないというくらい、重要な役割を担っているのです。
実はみなさんが普段買っているお花も、台湾から輸入されたお花かもしれません...!

ということで今回は「台湾から輸入されているお花」をご紹介しました!

お花に関する質問や、やってほしいことなど、
どしどしメールお待ちしています!
take@fmyokohama.jp までお送りください♪

次回のハナラボもおたのしみに♪

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