
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
今日は、植物のホットスポット のお話です。
世界で最も多様な植物が集中的に集まっている植物のホットスポットって、どこか聞いたことありますか?
それは、フィンボスと呼ばれる、南アフリカ共和国西ケープ州に広がる、植生地域一体なんです。
この地域は大変植生がユニークな地域で、固有種だらけ!
限られた地域に珍しくて多様な植物がたくさん自生する豊かな地域ということで、
植物保護地域群としてユネスコの世界遺産に登録されているんです。
フィンボスの面積 約 46,000 平米(オランダの国土面積に近い)に、
約 5,000 種の固有種を含む 8,000 種以上の植物が自生しているそうです。
少し想像がしにくいですが、日本の面積は約 378,000 平米で、
高等植物相(種子植物とシダ植物)は、5,565 種うち日本固有種は 1,950 種。
つまり、面積はフィンボスの 10 倍近くて、 固有種はフィンボスの 4 分の 1 くらいということですね。
フィンボスとは、アフリカーンス語で fine bush(「細い灌木」の意)の意味。
その地域がフィンボスと呼ばれる理由は、その地域の植物がいずれも細い針状の枝葉を持った低木であるからなんだそう。
例えばワックスフラワー、エリカ、セルリアなどを想像していただくと、葉というよりは、線な感じ。
恐らく乾燥に耐えるとか、強烈な紫外線に負けないとか、風に吹かれても倒れないためとか、
その地域で生き延びるために進化した形がこの細い枝葉ということなんだそうです!
ということで今回は「植物のホットスポット『フィンボス』」をご紹介しました!
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