
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
今回は「宝石の名前が付いた植物」をいくつかご紹介したいと思います。
まず初めにご紹介するのは、4月の誕生石であるダイアモンドの名前がついた、
「ダイヤモンドリリー」というお花です。
ダイヤモンドリリーは、南アフリカ原産で、10〜11月頃に開花する植物です。
ダイアモンドの採掘に投資していた英国のロスチャイルド家が、
この花に目を付けてごっそりイギリスに持って帰ってきました。
でも、イギリスに持って帰ってきてみたら、増殖率や生産性が悪かったため販売用にはならず、趣味で家の花となりました。
それが世界のあちこちに散らばって、日本へもやってきました。
ロスチャイルド家といえば、19世紀末から20世紀初頭にかけて、南アフリカのダイアモンド鉱石採掘に大きな投資を行い、
ダイアモンドのDeBeers社設立の際に多大な支援をした財閥ですよね。
南アフリカでダイアモンドや金の鉱脈を掘り当てて、
イギリスに贈るのと一緒に、ダイヤモンドリリーもたくさんイギリスに送りました。
ダイアモンドと一緒に南アフリカから持ってきたダイアモンドのような輝きを放つユリのような花だから、
「ダイヤモンドリリー」とイギリス人が命名しました。
ほかにも「ダイヤモンドフロスト」という園芸植物があります。
今の時期、ちょうど流通する植物で、カスミソウのような白くて小さい花がちりばめられたかのような姿をしています。
他には「ジュエルオーキッド」という植物があります。
直訳すると「宝石蘭」。
赤茶色っぽくて葉脈が白く浮き上がる珍しいタイプのランのように思いますが、
葉を太陽などの光に当てると、キラキラ光るんです。
そのため、ジュエルオーキッドと呼ばれています。
最後のご紹介する宝石の名前が付いた花は「ルリタマアザミ」です。
6月になると、どのお花屋さんにもあるけど、気づかれない名脇役です。
武居さんもこのお花が好きで、よくお家に飾っているんだそう!
瑠璃のことを「ラピスラズリ」と言ったりするので、こちらの名前の方が馴染みがある方もいるかもしれません。
瑠璃のような青色で、花がボール状なのでルリタマ、
そしてちょっと花がイガイガしてアザミっぽいので、ルリタマアザミと呼ばれます。
ほかにも「ヒスイカズラ」や「エメラルドウェーブ」、
「真珠の木」や「ルビーグラス」など、いろいろな宝石の名前がついた植物があります。
宝石にちなんで、宝石の名前がついたお花をプレゼントするのもオシャレですね♪
ということで今回は「宝石の名前が付いた植物」をご紹介しました!
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次回のハナラボもおたのしみに♪