
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
大寒を迎えて、1年で一番寒いこの時期、
武居さんの心を揺さぶりそうな芳香花3選2024バージョンをご紹介したいと思います。
まず一つ目にご紹介するのは、スイートピー。
スイートピーという名前自体が良い香りを持ったマメ科の植物という意味なんです。
2024年の3選といいましたが、実は鉄板。色も香りも癒されること間違いなしです。
なんとこのスイートピーが、日本で大正時代に最初に営利栽培されたその地こそ、神奈川県なんです。
いまでこそ、宮崎県とか大分県などに大産地が誕生していますが、
神奈川県にはいまでも腕の立つスイートピーの生産者さんがたくさんいらっしゃいますし、神奈川県だけのオリジナル品種もあります。
香りは品種によって若干違いますが、シトラス系やフレッシュグリーンのさっぱりとした香りを持つものが多いです。
そこに、マスカットのような甘い香りが少し混じった印象。
スイートピーは香りがしない品種はほぼなくて、おうちに飾っておくと、天然のルームフレグランスになります。
2つ目にご紹介するのは、フリージアです。
品種によって異なるのですが、全体的にスイートピーより甘さがあるのが特徴です。
その成分には体の緊張を優しくほぐしてくれる作用があると言われています。
香りが薄い品種も中にはあるのですが、フリージアの場合、黄色や白系の品種が香りが強く、
黄色系は甘いフルーティな香り、白はスパイシーな香りが多いです。
最近は八重品種もありますが、八重より一重の方が強く香る傾向にあります。
おうちに飾るときは、暖房があたらない20℃以下の場所に置くと、
花持ちがよくなり、より長く花も香りも楽しむことができます。
では最後、3つ目の芳香花は・・・ヒアシンスです!
花壇によく植えられていたり、鉢植えではよく見かけますが、切花でも流通しています。
でも流通量としては、やはり鉢植えとか、花芽が上がった状態のヒアシンスの球根が多くて、
長持ちしますし、咲くまでの楽しみも味わえるかもしれません。
でも、香りの点ではどちらでも変わりません。
ヒアシンスは比較的強めの香りなのですが、青くて瑞々しいグリーンノートと呼ばれる清涼感のある香りと、
うっとりするようなフルボディ系のエレガントな甘さが混じった感じの香りがします。
スイートピー・フリージアと比べると、スイートピーが20代、フリージアが30代、
ヒアシンスはいろいろ経験して落ち着き始めた貫禄の40代のようなイメージ感じでしょうか。
その香りにはリラックス効果もあると言われています。
今回はおすすめ3選を紹介しましたが、ニホンズイセンも良い香りがしますし、
これから咲くジンチョウゲとかロウバイもとてもいい香りします。
冬から早春の花って香りがするものが多い印象です。
皆さんも自分の好きな香りのお花をお家に飾ってみてはいかがでしょうか♪
ということで今回は、「芳香花3選」についてご紹介しました。
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次回のハナラボもおたのしみに♪