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NITTEN ハナラボ 第149回「香りの良い枝物」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今回は、香りのよい枝物をご紹介したいと思います。
いよいよ花市場では年末モードに突入するのですが、
クリスマスによく使うコニファーと呼ばれる針葉樹は、スーッとした良い香りがするんです。



「コニファー」とは、針葉樹の総称で、スタジオにご用意いただいたのは、
その中でも比較的よく香るイトスギと斑入りのヒバ。
また、コニファーではないですが、香りがするユーカリもご用意いただきました。

スギやヒノキ、ヒバなどのコニファー類、松などもそうですが、
「フィトンチッド」という揮発成分が放出していて、これらの木が虫を寄せ付けず、
病気にならずに長い間生きていられるのも、このフィトンチッドがあるからこそと言われています。
このフィトンチッドには人にも良い効果をもたらすことが分かっていて、
リラックス効果や生活空間の消臭、抗菌などの効果もあるんです。
森林浴をするとリラックス効果があると証明されているのですが、
このような植物があると、遠くの山や公園まで行かなくても、日常的に森林浴と同じ効果を得られて、リラックスに繋がります。

お家に、香りのする枝物をお部屋やお手洗いなどに飾っておくと、
それだけで天然の芳香剤としてとてもリラックスできていいですよね。

お花屋さんでは、60-70cmほど、また長くなくても25cmや30cmくらいのお手軽サイズで置いているので、
そういったものを2-3本まとめて買うといいかもしれません。
香りが強いものほど、茎から脂のようなものがでて、
それが手に付くと少しベトベトしてしまいますが、洗えば全く問題ありません。

一説によると、このような植物から放出されるフィトンチッドの量は、
工場から出される煙や自動車の排気ガスを合わせた総量の6倍にも達すると言われています。
特にこれらのコニファー類はフィトンチッドの放出量が多く、大脳を活性化して、調整力を高める、
高血圧を抑制する、皮膚や呼吸器系の疾患の改善などが期待されるとして研究が進められているんです。
もちろんお薬の代わりにはならないので、過剰な期待はよくありませんが、
少なくともストレス緩和の効果はありそうです。

近年、枝物が人気と言われる理由がよくわかりますよね。
皆さんもお家に是非、香りの良い枝物を飾ってみてはいかがでしょうか♪

ということで、今回は「香りの枝物」にフォーカスしました!

お花に関する質問や、やってほしいことなど、
どしどしメールお待ちしています!
take@fmyokohama.jp までお送りください♪

次回のハナラボもおたのしみに^^

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