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NITTEN ハナラボ 第148回「植物はなぜ紅葉するのか?」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今回は「植物はなぜ紅葉するのか?」というお話です。



紅葉は「樹木が冬支度を始めた合図」です。
植物の葉はクロロフィルという葉緑素が含まれているため、緑色に見えます。
クロロフィルは光の三原色(赤・青・緑)のうち青と赤を吸収して、緑の光を反射するため、葉は緑色になります。
植物は冬が近づくと活動を低下させて、エネルギーを節約し始めます。
葉っぱの根元にバリアみたいなものを作って、水や養分の行き来が減少するんです。
冬場は観葉植物の水やりを減らしますが、それは、植物の活動が低下するのに、
夏と同じように水をあげていると、根腐れを起こしてしまうためなんです。

太陽の力も弱まり、光合成も夏ほどは活発ではなくなります。
すると、緑色にみえるクロロフィルも活動が落ちて、分解されてその養分が植物自体のエネルギーになるんです。
分解されるということは、クロロフィル自体が減るということ。
つまり葉緑素が減るため、緑色がしだいに薄くなっていきます。
緑が減ることで、次に目立ってくる色は、もともと葉にあった別の色。
そこで、葉の色が、黄色や赤に変化する、という仕組みです。
ほとんどの葉にはクロロフィルのほかにも、黄や赤に見える色素を含んでいます。
ブナやケヤキなどでは、葉の中でタンニンが増えて、茶褐色が目立つようになりますし、
モミジやブルーベリーも、アントシアニンという物質が作られます。
アントシアニンは赤や紫の花などにも含まれる色素で、多くなると葉は赤く色づいて見えます。

市場では、ブルーベリーやヒペリカムの紅葉、ドウダンツツジもきれいですし、
ナツハゼというツツジ科の枝物も品があっておすすめです。
ニシキギという枝にひだが付いたようなユニークなものもあります。
みなさんも是非、お家に紅葉の植物を飾ってみてはいかがでしょうか♪

ということで、今回は「紅葉の仕組み」についてご紹介しました!

お花に関する質問や、やってほしいことなど、
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次回のハナラボもおたのしみに^^

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