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NITTEN ハナラボ 第143回「今オススメの花・ダリア」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今日は、今の時期におすすめな「ダリア」についてご紹介します。

ダリアは全国あちこちで生産されて1年中販売していますが、本来の旬は10月なんです。
旬だからこそ、ハウスではなく外で栽培してきれいな花が咲く時期。
ハウスで栽培するものよりもお手頃で、どこのお花屋さんでも売っています。

1年間で切花が300品種くらい流通するのですが、今の時期お花屋さんではご自宅用に、おすすめの品種を潤沢に品種を揃えています。
今週はこの花、来週はこれ、あまた違う品種がある、いろいろあって困っちゃうなぁ~みたいな状況になってしまうくらい、ほんと素敵な品種がありますよ。

ダリアの人気に火をつけたのは、「黒蝶」という品種。



人気が出たこの時、赤黒いダリアに合わせるために、マーケット全体が赤黒いものや、紫、赤茶っぽいのがたくさん出荷されました。
花ばかりではなく、葉ものや枝物、実物もなんでもあらゆる品目で、黒蝶に合う色をと、こぞって次々と市場に投入されるほど、マーケット全体に大きなインパクトを与えた花なんです。
今でも人気ですが、今はぼんやりとした淡い色の方が人気なので、
淡いピンクや淡いオレンジなど、カフェオレカラーのようなダリアに出会うことの方が多いかもしれません。

そしてここで、美しいダリアのグロテスクな秘密をご紹介したいと思います...!
ダリアって、花はきれいなんですが・・・根っこは、芋みたいな感じなんです!!
ダリアは元々はメキシコに自生していた花で、いまのペルーの場所にある、インカ帝国の時代にはこのダリアの根を食べていたんだそう。
スペイン人が16世紀にジャガイモなどと一緒にヨーロッパに紹介した際に、食用には向かないと花が観賞用として広まっていきました。
フランスやイギリスで大人気になって高値で取引されることもあり、ダリアの花一輪とダイアモンド一粒と等価交換されることがあったり、青いダリアには懸賞金がかけられることもあったようです。

ちなみに根っこは、ジャガイモに似ているけれども、ジャガイモほどはおいしくなく、繊維が強く筋っぽいそう。。気になりますね。。

ということで今回は「今オススメの花・ダリア」にフォーカスしました!

お花に関する質問や、やってほしいことなど、
どしどしメールお待ちしています!
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次回のハナラボもおたのしみに^^

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