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NITTEN ハナラボ 第131回「食虫植物の捕食別、3つのタイプ」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

みなさんは「食虫植物」を育てたことはありますか?
今回は、食虫植物の捕食方法を、大きく3つのタイプに分けてご紹介します。



1つめは「はさみこみ式」
植物が持つトゲ=「感覚毛」がセンサーとなって、虫が付いたのを感知して、挟む方式です。
2回以上、このセンサーが反応すると、開いていた葉が一瞬で閉じて(早ければ0.1秒!)、虫を捕獲します。
その後は植物が消化液を出して、虫を消化しはじめます。
消化をするのにかかる時間は、数日から一週間。ゆっくりと自分の栄養にします。
消化、吸収し終えると、再び葉を開きます。
一度閉じると人間の手で開こうとしても難しく、2枚の葉をぴたりと閉じて、なかなか開くことはできません。
具体的には、ハエトリグサなどがこのタイプになります。

2つ目のタイプは「落とし穴式」
ハエトリグサのはさみこみ式と違い、動かずに袋状の落とし穴に虫が落ちるのをひたすら待つタイプ。
虫が落ちやすいように、袋の上についたフタから蜜や匂いを出して虫をおびき出します。
虫が止まると、足元は滑りやすくて、ツルッと落とし穴に落ちてしまうんです。
袋の中には消化液の湖があって、徐々に虫が溶けていく仕組みです。
ウツボカズラやサラセニアという植物がこれに当たります。
これらは結構市場流通も多く、サラセニアは切花としても流通します。

最後となる、3つ目のタイプは「粘着式」
葉の表面にたくさんの毛が生えているのですが、それがネバネバしていて、
葉に止まった虫を絡めとって捕まえて食べちゃうというもの!
虫がもがけばもがくほど、その刺激で毛が動き出して虫にゆっくりと絡みついて、その毛から出る消化液で虫をゆっくりと消化して栄養にします。
モウセンゴケやムシトリスミレなどがこれにあたります。

今回ご紹介した食虫植物は、どれも比較的手に入れやすく、
園芸店とかホームセンターなどでお買い求めいただけます。
この夏に、ちょっと変わった恐ろしい植物体験はいかがでしょうか...!?

ということで、今回は「食虫植物の捕食別、3つのタイプ」をご紹介しました!
来週のハナラボもおたのしみに♪

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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