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NITTEN ハナラボ 第130回「人気急上昇中の切花、コチョウラン」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今回は、近年注目されている「コチョウラン」についてのお話です。
コチョウランといえば、選挙で当選したときや、開店・開業のお祝いの贈答品として、よく使われるお花ですよね。
そんなコチョウランの切花が人気急上昇中なんです。

鉢物の白いコチョウランからイメージするような大輪のものを切花にしたタイプは、
葬儀や婚礼など、フォーマルなところによく使われます。
白の大輪のほかに、コチョウランはいろいろな品種があり、
「ミディ」という花の幅が7〜8cmくらいの中輪で色や模様が付いたタイプもあります。
こういった品種は、お花屋さんでもよく販売されていて、
ギフト用の花束を一段高級にする際に使われたり、その他ご自宅用や、
花のサブスクのスペシャル企画として届くこともあるようです。



お値段ですが、1000〜1200円くらいで販売していることが多いです。
普通の切花と比べると、少し高く感じるかもしれませんが、
日持ちが大変良いので、何度も花を買い換えると思えばコスパも良いお花です。

コチョウランはここ10年で、取扱いは本数にして140%(東京都卸売市場全体)、
金額にして170%にまで伸びているんです!
花の生産は減少傾向な中、このコチョウランについては、輸入も国産も両方増えたんですね。
輸入が全体の7割くらいで、そのほとんどが今は台湾(昔はベトナム)。
1年中温暖な気候を生かして、真っ白でキレイなコチョウランがたくさん生産されています。
残りの3割は国産で、千葉県が多いです。
国産でももちろん白はありますが、ミディ系の色付きのかわいいランがたくさん生産されています。
お花屋さんで販売される時はカタカナで「ファレノプシス」と書いてあることもあるのですが、コチョウランのことです。
これはコチョウランの学名で、「蛾のような」という意味に由来しています。
アジアの原産地で、イギリスのラン専門のプラントハンターによって発見されたようなのですが、
現地で発見された原種のコチョウランは、白もありますが、
多くは茶色っぽい色がついていたり、模様がついていたりして、蛾のように見えたのかもしれません。

日本には明治時代に、イギリスから日本に伝わったようです。
その時に、学名にある「蛾」ではイメージが悪いため、
「蝶」という文字を取り入れ、胡蝶蘭と名付けたようです。胡蝶とは蝶々と同じ意味のようです。

家に飾るだけではなく、コチョウランは和装に合うので、お着物を着たときや、
浴衣に合わせてへアドレスにしても素敵です!
みなさんも是非、お家でコチョウランを飾ってみるのはいかがでしょうか♪

ということで、今回は「人気急上昇中の切花、コチョウラン」にフォーカスしました!
来週のハナラボもおたのしみに♪

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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