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NITTEN ハナラボ 第129回「紅一点の「紅」は〇〇の花が由来!」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今回は、ちょっとしたトリビアをご紹介します!
皆さんは、お仕事やプライベートの遊びなどで、周りがみんな男性で、
気づけば”紅一点”だったということありませんか?

この”紅一点”の「紅」は、あるお花が由来になっているのですが、その花は何かご存じでしょうか?
バラ?椿?などと思いがちですが・・・実はザクロの花なんです!
ザクロの実は想像がつきますが、お花はどんな形か想像がつかない、という方もいらっしゃるかもしれません。

↓ザクロの花↓


花の根元の方にあるガクは、少し細長くて先割れしている感じでタコ足ウィンナーのようにも見えますね..!
緑色の木に、赤い花というコントラストがとてもきれいですよね。

「紅一点」という表現は、もともと中国の学者がザクロを詠んだ詩の一句に由来しています。
それが「万緑叢中紅一点(ばんりょくそうちゅうこういってん)」という一句。
「叢」という字は「くさむら」という意味なのですが、一面に緑が茂り、
万緑の中で赤いザクロの花が1輪だけ咲いている眺めを歌ったもの。
この一句から、一面に生い茂った緑の中にただ一点の深紅の花があることで、目立って美しいことをいう表現になりました。

ザクロは、ペルシャ(今のイラン)が原産の落葉樹で、シリアからエジプトに伝わり、
そこからさらにギリシャに伝わって「カルタゴのりんご」と呼ばれるなど、昔からおいしいフルーツとして人気。
ちなみに、スペインのグラナダ地方の「グラナダ」は、ザクロを意味する言葉です。
日本には、平安時代に中国から伝わったとされています。
ペルシャからシルクロードを経由して、中国→日本と伝わりました。
当時日本に伝わった品種は実が酸っぱすぎて、フルーツを食べるためというよりは、庭木として親しまれたようです。

ザクロの実は、ビタミンB1やビタミンC、カリウム、クエン酸、ポリフェノールなどが豊富に含まれていて、美容にも良い果物です。
果実を割ると小さなツブツブがたくさんあることから、子孫繁栄とか子だくさんの縁起物とされています。

実はザクロの木は庭木としてよく植えられているので、みなさんのすぐ近くにもあるかもしれません!
今はザクロの開花期なので見つけるチャンス!
横から見ると、タコ足ウィンナーのようなガクに、赤くて少しシワシワした花びらがついていたら、それはザクロかもしれません!

ということで、今回は「ちょっとしたトリビア、紅一点の「紅」はザクロの花!」についてのお話でした。
来週のハナラボもおたのしみに♪

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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