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NITTEN ハナラボ 第124回「花の日持ちを良くする方法」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

気温が高くなってくる今、花の日持ちをよくする方法をご紹介します。
まず、切花は根っこから切り離された瞬間に栄養源を失います。
何もしなければ枯れてしまうため、水に生けますが、
水だけでは花を咲かせるにも、咲いた花を維持するにも不十分なんです。



切花を長持ちさせるためのマストな要素は、花を咲かせるための栄養と、
茎を詰まらせないための抗菌剤の2つ!
この2つの配合バランスが研究しつくされているのが、切花栄養剤です。
切花栄養剤は別名、フラワーフードとも呼ばれていて、花瓶に生けてある花を長持ちさせるため、
またより大輪に発色良く保つためには、何より効果的です。

他にも、花持ちをよくする方法として「花瓶に10円玉を入れる」
「コーラのような糖質の高い炭酸水入れる」などの方法を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、、
10円玉は、徐々に銅が溶けて抗菌作用があるのでは?という期待感から生まれた話ですが、実際は、数日で銅は溶けだしません。
またコーラは、栄養になりえる糖分は入っていますが、抗菌・殺菌作用のあるものは入っていないので、
バクテリアが繁殖しやすくなって、結局茎が目詰まりして長持ちしません。
10円玉も甘い炭酸水も、花の日持ちに効果があるというのは都市伝説にすぎないんです。

また、花の日持ちを良くするために気を付けるべきことですが、花は”エチレン”という老化ホルモンに弱いんです。
枯れるときに自分からも出すし、外からのエチレンにも反応し老化を早めてしまいます。
そんなエチレンを含んでいるもののまず一つが「たばこ」!
たばこの煙はエチレンを含んでいるので、できるだけ当てないように気をつけた方がいいと思います。
リンゴやバナナなどのフルーツもエチレンを少しずつ放出しているので、
花を飾るときにあまりたくさんのリンゴを周りに置かない方がいいと思います。
そういったちょっとしたことを避けることが大切です。

もう一つポイントとして、たわしでガシガシ花瓶を洗わないこと!
たわしでゴシゴシ洗ってしまうと、花瓶の内側に目に見えないくらいの小さな傷がついて、
そこにバクテリアが繁殖するようになってしまうんです。
そのためできる限り、いつも食器を洗うようなやわらかいスポンジで花瓶を洗うことが大切です。
また、花瓶を濡らしたまま保管しないこと。
次の利用まで、必ず乾かして保管するということも大切です。
これも濡れたままだとバクテリアが繁殖してしまう原因になります。

以上のように基本的なことをきちんと行うだけで、花の日持ちはグンと上がります!
是非皆さんも、花を生ける際は気をつけてみてくださいね。
ということで、今回は「花の日持ちを良くする方法」についてフォーカスしました。

来週のハナラボもおたのしみに♪

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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