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NITTEN ハナラボ 第122回「母の日のSDGsな商品」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今日は5月14日!「母の日」ですね。
日本中の生花店さんが1年で最も忙しくなるシーズンのひとつです。
そこで今回は、最近の母の日の商品の変化についてご紹介したいと思います。
みなさんが、母の日のギフトを選ぶときに重視するポイントってどんな所でしょうか?
色や形、値段などの方も多いと思うのですが、、
最近はSDGs、エシカルという切り口から販売される商品も増えているんです。



日比谷花壇さんが行ったアンケートによると、
エシカル素材やSDGsを意識したプレゼントを贈りたいと思いますか?という質問に、66%の人が「はい」と回答。
また、そういう商品をもらいたいですかという問いに72%の人が「はい」と回答したそうです。

日比谷花壇さんの場合は、店頭に行くと「エシカルフラワーギフト」として、
ラッピングなどの際にプラスチックの使用を削減し、 
紙製ラッピング、リサイクル素材の器を採用した商品が並んでいたりします。
プラスチック素材の一つであるポリプロピレンを、石灰石から生まれた素材などに置き換えて、
石油由来のプラスチック使用量を削減しているんです。

また、体にハンディキャップを持ったイラストレーターさんとコラボした商品パッケージを採用しています。
社会の多様性を生かしつつ、社会問題の解決にアプローチするという取り組みが素晴らしいですよね。

また、小売りの取り組みのほかにも鉢もののカーネーションの生産で、SDGs商品の取り組みがあります。
「サキーネ」という品種があり、日本の種苗会社が開発したものなんですが、低温環境での栽培が可能な珍しい品種なんです。
カーネーションは、原産地が南ヨーロッパであるように、通常管理するには温かくて日照量が多い環境が必要です。
でも、このサキーネは、マイナス8度にもなる環境で生まれたので、
寒さに強く、真冬でも暖房を付けたり温かい所で管理する必要がなく、とても丈夫な品種。
冬も外で気にせず管理できることは、生産の段階でもあまり暖房用の燃料も使う必要がなく、環境負荷の低い商品と言えます。

花の業界は、SDGsへの取り組みなど、産業全体としては進んでいる方ではないと思いますが、
生活者ニーズを受けて、徐々にではありますが取り組む企業も増えてきています。
今後の取り組みにも注目していきたいですね。

ということで、今回は「母の日のSDGsな商品」についてフォーカスしました!

来週のハナラボもおたのしみに♪

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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