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NITTEN ハナラボ 第111回「ラナンキュラスについて」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今回は、大人気のお花「ラナンキュラス」についてのお話です。



大田花きの取引データでは、5年前の約140%くらい数量が増えています。
切り花全体では減少傾向なのに、単独品目での伸びはトップクラスなんです。

切花ラナンキュラスの流通品種数は年間で400種以上。
この5年間で品種数も1.5倍ほどに増えたんです。
大輪が流行れば大輪品種を重点的に生産し、
ナチュラルな雰囲気が流行れば定番を残しつつ時流に沿ったナチュラルな品種にシフトしていく柔軟性と変貌ぶりが素晴らしいお花。

ラナンキュラスは海外品種もありますが、国内トレンドを敏感に察知して、
毎年マーケットにデビューさせるとっても優秀な育種家さんが宮崎県にいらして、
その方が作る品種は、世界でも注目されています。
国内育種だけに、生産者さんへの種苗の供給はこのコロナ禍においても安定していて、
生産量を減らすことなくマーケットに供給されているのです。

さらに、ラナンキュラスは施設栽培なのですが、冬場でも”無加温”といって、
暖房を使わずに生産しているところが多く、
ほかの花の生産と比べると、燃料費を抑えることができます。
大きな生産施設を建てずとも生産をスタートできるというメリットは、
生産を始めるときのイニシャルコストと心理面からも、ハードルを下げています。

その上、ラナンキュラスは流通過程において花傷みしにくく、日持ちも良いのです。
仕入れ価格も手ごろで、生花店にとっては使いやすいし、輸入の脅威もない。

花のヒットの条件がそろっていますよね...!
これからも春の日本の切花マーケットを牽引していく品目として、注目していきたいですね。

ということで、今回は「ラナンキュラス」についてフォーカスしました。

来週のハナラボもおたのしみに!

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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