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NITTEN ハナラボ 第104回「お正月と人日の節句、七草」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

新年あけましておめでとうございます!
本年もハナラボどうぞ宜しくお願い致します♪

さて、新春一回目のハナラボですが、
1月7日の「人日の節句」についてのお話です。

3月3日は桃の節句、5月5日は端午の節句、7月7日は七夕、9月9日は重陽の節句ですが、
1月は1月1日ではなく、1月7日がお節句になります。
その理由はズバリ「家畜も人も大切にする文化のため!」

もともと人日の節句は、家畜を大切にする中国の文化に由来するもの。
一月一日を鶏の日、二日=犬の日、三日=羊の日、四日=猪の日、五日=牛の日、
六日=馬の日、そして七日=人の日、八日=穀の日とし、
元日から6日までは、それぞれ家畜、動物を占いの対象として、
それぞれその日には食べない、殺さないことにしていました。
7日目を人を占う日に当てて、人を殺さない(処刑しない)日、「人日の節句」となったんですね。

八日には穀類を断つ(食べない)などの決まりがあったようです。
7つの食材を入れておかゆを食べて、人の健康を祈る習慣はそちらから来ています。
元々七草がゆの風習は、平安時代に中国から伝えられた行事「小松引き」に由来していると言われます。
松林で小さな松(小松)を引っこ抜いて、春の若菜(新芽)を摘み、詩歌を謳って楽しむというイベント。
根が伸びることに「年を伸ばす、長生きする」という願いを込め、
また葉を摘むことに「年を摘みとる=年を取らない」という意味を持たせて行った行事なんです。
引っこ抜いた松は燃料にして燃やし、若菜は汁に入れて食べたそうです。



七草の植物が今の七草になったのは鎌倉時代と言われています。
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ(母子草)、ホトケノザ(タビラココ)、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)。
七草がゆには、お正月のごちそうをたらふく食べて疲れた胃腸を休めるという意味もあります。
また、おかゆを食べる必要のない方には、「観賞用七草セット」がおすすめです!
こちらは七草が一つの鉢に寄せ植えされているもの。

今年一年の無病息災と美容と健康を願って、七草を楽しみたいですね♪
ということで、今回は「お正月と人日の節句、七草」についてフォーカスしました!

来週のハナラボもおたのしみに!

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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