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NITTEN ハナラボ 第107回「クリスマスローズについて」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

1月20日は大寒。この大寒から2月4日の立春までは、1年で最も寒い時期を迎えます。
1月25日は過去に、北海道の旭川でマイナス41度を記録した日本最低気温の日なんですね。
そんな寒い中でも外で楽しめる、寒さに強い花「クリスマスローズ」をご紹介します。



クリスマスローズはもともと、キンポウゲ科ヘレボルス属の植物で、
12月に花を咲かせる「ニゲル」という品種に付けられた名前でした。
そこから、ニゲル以外のヘレボルス属の植物も全部ひっくるめてクリスマスローズと呼ぶことになったのですが、
ニゲル以外のヘレボルス属の植物は1〜4月に咲くため、
クリスマスには過ぎているのに、名前が「クリスマスローズ」となったんです。
また、ローズと呼ばれる理由は、バラに似た形の花を咲かせることからきています。

肥料などをやらなくても自然に咲くほど、寒さに強い花!
常緑で繁殖力も強く、地植えするとどんどん増えていきます。
横浜の三ツ沢公園や、山手西洋館などにも咲いています。

原産地はヨーロッパの各地、イタリア、フランス、ドイツ、イギリス、
スイス、クロアチア、ハンガリー・・・など、温かい所から寒い所まで、色々な種類が自生しています。

日本に伝わったのは、江戸末期から明治初期と言われています。
薬草として輸入され、政府の試験場に植えられたのが最初と言われています。
その後も長い間、ほとんど知られることはありませんでしたが、
下向きに慎ましく咲く花のイメージが日本人の好みと合ったのか、
茶会に飾る花にふさわしいと一部の人たちに好まれたそうです。
盛んに改良されるようになったのは、実は本当に最近のことなんです。

花びらのように見える部分は実はガクなので、切花にしても長く持ちます。
また、ガクなので下にはらりと落ちることもなく、
「ガクが落ちない」ということで受験生にもおすすめのお花なんです。

一重ばかりでなく八重もあり、色も、白、グリーン、ピンクのほかに黒色や、
こっくりした感じの大人ピンクなどもあり、様々な品種が展開されていておすすめです♪

ということで、今回は「クリスマスローズ」についてフォーカスしました!

来週のハナラボもおたのしみに!

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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