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NITTEN ハナラボ 第100回「フラワーオブザイヤーOTA」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

先週の金曜日、大田市場で2022年のトレンドを反映する
「フラワーオブザイヤーOTA」が発表されました。

4つ選ばれたのですが、最優秀賞にケイトウが選ばれました。

「プティフルーツマーメイドピンク」という品種なのですが、
茎の長さも50-60cmくらいで、コンパクトな仕立てになっています。

そして、優秀賞はセンニチコウのローズネオンという、青みを帯びた濃いショッキングピンクのセンニチコウが選ばれました。



日本の蒸し暑い夏でも明るい色を失わず、ずっと咲いてくれるお花で、
とても人気があるんだとか。

そして特別賞には「サクラの湖上の舞」というとてもユニークなサクラが選ばれました。



枝がジグザグしていて、不思議な形ですよね。
清楚な雰囲気が漂う美しいお花です。

そして最後となる4つめには、新商品奨励賞として大輪アスターの一種で、
「ボブピンクソルベ」という品種が選ばれました。



直径10cmから12cmくらいで、開くとさらに大きくなるというこちらのアスター。
これまでのアスターは、小さいお花、というイメージでしたが、
最近では改良された大輪のものも出荷されるようになり、
とりわけこちらは色味もきれいで花弁も多くて豪華ですよね。
新しいアスターの価値を提案したとして、高く評価されました。

今回の受賞から見えてきたテーマは、“草花・枝物・自宅用”というキーワードです。
花の需要は大きく葬儀や結婚式などの業務需要と、皆さんがおうちで飾って楽しむ個人需要とに分けられるのですが、
コロナ生活も3年たって、いよいよ自宅需要が定着していました。
花がもたらすストレス軽減効果なども徐々に浸透してきて、
いつもおうちに何かしら花を飾っているという人が増えてきました。
人気なのは、すごく大きくて立派なものというよりも、
おうちにある高さ15cm〜30cmくらいの花瓶に合う、コンパクトなサイズ感のもの。

また、そのほかの共通点としては「その時にしか手に入らない季節指数の高い花」というところ。
1年中流通しているものより、季節を体現するような草花類とか枝物の引き合いが強くなりました。
選ばれた4つのお花に共通するのは、生産地の自然環境を生かして栽培するので、どれも暖房を使わない生産で出荷されたものなんです。
これを無加温生産といいます。

円安で大変な中、無加温なら燃料になる原油を買う必要もないので、生産コストを抑えられて、
暖房を使わない分、二酸化炭素も排出しないので、環境に優しい花であるということが共通して言えます。
つまり、季節の花を楽しむということは、めぐりめぐってSDGsにもつながるということになるんですね。

ということで、今回は「フラワーオブザイヤーOTA」にフォーカスしました!

来週のハナラボもおたのしみに!

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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