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NITTEN ハナラボ 第103回「クリスマスリースとお正月飾りの共通点」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今日はクリスマスですが、クリスマスも今日までと思うと、少し寂しい感じもしますよね。
リースを外して、お正月飾りの準備をしないとなりませんが・・・
西洋発祥のリースと、日本発祥の正月飾り、
意味合いは違えど共通点がたくさんあるということをご存知でしょうか。



クリスマスリースには意味がいくつか含まれますが、
リースの三大目的といえば魔除け・豊作祈願・新年の幸福祈願。
常緑のモミやスギなどの針葉樹の葉を使ったり、魔除けでヒイラギの葉を使ったりします。
真冬でも青々としている常緑の植物を使うことで、そこから生命力を得たり、
針葉樹に宿る神秘的な力にあやかったり、ヒイラギで魔除けをして幸福を呼び込む意味があります。
お正月飾りも、常緑のマツやタケを使って魔除けをして、新年の神様を呼び込みます。
節分になれば、ヒイラギを飾ってそのトゲで鬼を追い払おうという習慣がありますよね。

さらに、クリスマスリースは基本的に丸く作りますが、丸は終わりのない永遠の象徴。
呼び込んだ幸せが永遠に続くよう願いが込められています。
一方で正月飾りは、橙という柑橘のみを飾って、その家が永遠に、代々栄えるようにという意味が込められています。
また、大きい葉=ゆずり葉がついていて、年を取ったら若い人に譲るということで
家系を絶やさず永遠につづきますようにという願いも。
正月飾りも稲穂などが付いているものもあって、豊作祈願の意味も込められています。
稲わらでできたしめ縄は、神様が降臨する神聖な場所を示すもので、
不浄のものや悪霊は入れない魔除けの意味があります。

こう比較してみると、クリスマスリースと正月飾りは、意味合いがほぼほぼ同じなことがわかります。
両方とも魔除け・豊作祈願・新年の幸福祈願の意味があるんですね。

お正月飾りは29日(二重の苦しみ)、31日(直前にお迎えするのは年神様に失礼)
を避けて、どんなに遅くても30日までに飾り付けます。

ということで、今回は「クリスマスリースとお正月飾りの共通点」にフォーカスしました!

来週のハナラボもおたのしみに!

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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