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NITTEN ハナラボ 第94回「キクはお祝いの花だった!?」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今日は「キク」についてのお話をご紹介します。
キクは1年中流通がありますが、本来は今から11月くらいまでが旬。
というのも、キクは夜が長くなったと感じると花芽をつけるという性質の植物なんです。
また、キクというと葬儀の花とリンクしてしまう人もいらっしゃると思うのですが、実はお祝いの花だったということをご存知でしょうか?!



1972年のレコード大賞で、和田アキ子さんが「あの鐘を鳴らすのはあなた」で
最優秀歌唱賞を受賞したときに受け取った際の写真を見ると、大きな白とピンクのキクの花束を持っています。
レコード大賞をとられたちあきなおみさんは、黄色のキク、
新人賞の麻丘めぐみさんはピンク色で小輪のキクをステージで受け取っています。
背がスラーっと高くて歌唱力もあって、白いジャケット来て、
大きなステージに立つ和田さんに似合ったのは大輪で、茎がすっとまっすぐ伸びて凛としたキクの花だったのかなと思います。

では、いつころから葬儀の花になったのか?これは、おそらく90年代頃からになります。
キクは秋の花ですが、電照栽培によって1年中栽培できる技術が確立されて、
愛知や福岡など大きな生産地が誕生していつでも大量に供給できるようになったのが60年代後半頃。
個人レベルで遺影の周りに花を飾る「花祭壇」自体、
一般的になったのは90年頃からになるんですね。
菊は華やかなお花なので、お祝いに使われていたのも納得ですよね。

ということで今回は「キクはお祝いの花だった!?」についてフォーカスしました!

来週のハナラボもおたのしみに!

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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