
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
今回は、横浜と切っても切れない関係にあるお花「ユリ」についてのお話です。
横浜は、明治時代に横浜港が開港したときに、
神奈川県の花にもなっているヤマユリやテッポウユリの球根が輸出されました。
明治 41 年(1908 年)に日本から輸出されたユリ根は、約1200万個、金額で45万円くらいだそうです。
そのほとんどが欧米諸国、特にイギリスとアメリカへの輸出が多かったようで、
あらゆる輸出商品の中でも外貨を稼ぐエース級だったそうです。
ユリの中でも、大輪のオリエンタルユリや、スカシユリ、テッポウユリなどがあるのですが、
そのほとんどの品種において八重の品種が増えていて、マーケットでも注目を集めているということで、
今回は日本で最もユリ事情に詳しいと思われる、大田花きのユリ担当で、
実家がユリ生産農家のハツ田修司さんをお招きしました。
そもそも日本に流通するユリのほとんどはオランダで開発されたもので、
オランダで誕生した球根が世界中のマーケットに販売されるのですが、
今から約10年前くらいから日本でも八重の球根が販売されるようになって、
切花が流通するようになったことでユリの八重品種が増えているそうです。
八重品種は長持ちで 普通のユリに比べて圧倒的に花粉が出にくいので、花弁を汚したり、
ぶつかってしまって洋服を汚してしまったりということないというのメリットがあります。
また、花弁が多い分、水をたくさん吸い上げるため、きちんと水を吸い上げる状態にしてあげないと、
せっかくのツボミがすべて咲かない可能性があるそうです。
きちんと水を吸い上げる状態にするポイントは3つ!
①花瓶に十分に水を入れておいてあげる
②水を吸う分、導管も詰まりやすいので、できるだけこまめに水を取り替えて、都度茎下を切り戻す。
③水を取り替える度に栄養剤を入れてあげる
ちょっと手間がかかるイメージですが、この八重がデビューしてから、
ユリの人気が上がってきているそうです。
新しいユリとして、みなさんも注目してみてください!
ということで今回は「八重のユリ」にフォーカスしました!
来週のハナラボもおたのしみに!
みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!