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NITTEN ハナラボ 第87回「中秋の名月について」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

9月に入り、だんだんと秋めいてきますが、秋といえば「中秋の名月」別名「十五夜」がありますよね。
今年の中秋の名月は、9月10日、次の土曜日になります。

元々は旧暦の8月15日の夜の行事を中秋の名月と言っていたのですが、
太陽暦にするとズレが生じるため、毎年日付が変わってきます。
去年は9月21日で、その前の年は10月1日、来年は9月29日なので、今年の9月10日は少し早く感じますね。
ちなみに、中秋の名月の日付が変わっても、旧暦の15日の夜の月にあたることは変わらないので「十五夜」ともいいます。

秋は空気が澄んでいて、月が一番きれいに大きく見えます。
春は春霞(はるかすみ)で遠くの景色がかすんで見えてしまったり、夏は湿度で月がぼやけてしまいます。冬は月が高い所にあがるので、そんなに大きく見えません。
そこでお月見には秋にぴったり!

「中秋の名月」は、遠目では満月に見えても、満月の時とそうでないときがあります。
今年はちょうど満月にあたるようなので、晴れればばっちりきれいなお月さまを見ることができそうですね..!

中秋の名月はもともと、中国から伝わって、平安時代に貴族の間に広まった宴会のような行事でした。
お月さまを眺めてお酒を飲んだり、詩歌を謳い合ったり、楽器を演奏したり。
江戸時代くらいになると、収穫祭の意味合いが強くなって、お月見団子や稲穂や里芋、枝豆など、実りの秋を
象徴するものを飾って月を愛でるようになったようです。

お月見の花としてのおすすめは、季節の花でいけば、ススキやフジバカマ、ワレモコウ、リンドウなど。
お月さまに喩えて、真ん丸の黄色いキク(ピンポンマム)など。


今回はルナさんもお月見のお花を生けてみました!



パパッと綺麗に生けることができました!
スキやキクの黄色と、リンドウの青とワレモコウの赤が、秋ならではのこっくりカラーのカラフルな取り合わせでよく映えますよね。

洋風に飾るなら、ススキの代わりにパンパスという植物とダリアを組み合わせると、
とても華やかで、いまの洋風な住宅事情にもあった雰囲気になるとのこと。


ということで今回は「中秋の名月」にフォーカスしました!

来週のハナラボもおたのしみに!

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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