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NITTEN ハナラボ 第86回「世界三大〇〇な植物」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今日は「世界三大○○の植物版」をご紹介したいと思います。
まずは世界三大芳香として知られる花から。
香水の調合によく使われるのですが、バラとジャスミンとスズランとされています。

続いては、香り繋がりで三大香木(=香り高い花をつける木、樹木)。
これは世界ではないかもしれませんが、少なくても国内ではよくいわれる三大香木といえば、
秋に咲くキンモクセイ、春先に咲くジンチョウゲ
そして5月-6月に咲く・・・クチナシ
冬に黄色い花をつけるロウバイを入れて、四大香木と言われることもあるそうです。

それでは次は、世界三大美女ならぬ、「世界三大美木」と言われているもの!
それは・・・ヒマラヤスギ、ナンヨウスギ(アローカリア)、コウヤマキです。
ヒマラヤスギはヒンドゥー教において、病気を治す力がある、聖なる樹木とされています。
日本でも海外でも、比較的どこでもよく見かける常緑の立派な木で、
精油がアロマテラピーに使われることもあります。

ナンヨウスギは「アローカリア」とも呼ばれて、
大田市場にも、とても立派な15〜16メートルくらいのものがあります。
ニューカレドニアなど、暖かい国が原産地なので、基本的には暖かい所が好きな樹木です。
全体が円錐形の整った、美しい樹形で、立ち姿もとても美しく、美しすぎて目立つくらいです。
日本には1907年(明治40年)に持ち込まれました。
古い地層から化石として発見されているため、メタセコイアやイチョウと同様に、生きた化石の一つと言われています。
その歴史の古さから、日本国内でも「ジュラシックツリー」という商品名で流通しているんです。



そして3つ目がコウヤマキ
これも立ち姿がとても美しく、庭木にもよく使われます。
一見、松のような細い葉が集まっているのですが、松みたいに尖っていなくて、手のひらにツンツンと刺してみても痛くありません。
冬は茶色っぽく紅葉して、これまたとてもかっこいい!葉を落とさない常緑樹です。
世界三大美樹の中でも、これは日本の固有種で、古代から高級な棺(偉い人用の)などに使われてきました。
いまは、皇族の秋篠宮家悠仁さまのお印にもなっている植物です。

福島から九州まで広く分布していますが、とりわけ和歌山県の高野山には、コウヤマキがたくさん植えられています。
高野山には、弘法大師の霊廟や織田信長など、歴史上著名な人のお墓がある奥の院がありますが、
お墓にコウヤマキを1本手向けるとあらゆる花を60本手向けたことと同じ意味になるとされていて、
とても神聖で貴重な樹木とされているんです。

そのほかに、世界三大花木として、ホウオウボク、カエンボク、ジャカランダというものや、
世界三大紅葉樹というのもあるのですが、こちらはまた別の機会にご紹介します♪

ということで今回は「世界三大〇〇な植物」にフォーカスしました!

来週のハナラボもおたのしみに!

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

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