Sunday Good Vibes!! - Fm yokohama 84.7

NITTEN ハナラボ 第84回「お盆について」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今日は、8月14日。お盆の真っ只中ですね。
みなさんは「お盆」という名前の由来を知っていますか?

そもそもお盆は、亡くなった方の霊をお迎えして、おうちで一緒に過ごす、年に1回の大切なイベントですよね。
お盆という言葉は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という仏教の用語に由来しているのですが、
これは「お釈迦様のお弟子さんが、亡くなってしまった母親が地獄で苦しむ姿を見て、
母親を成仏させるために、釈迦の教えに従って7月15日に僧侶に飲食物を捧げた」仏事のことを指します。
この盂蘭盆会というイベント名が「お盆」の名前の由来になっています。
このイベントは、中国が発祥と言われています。
日本に「盂蘭盆会」が伝わったのは、7世紀頃といわれていて、
606年に推古天皇が最初に祖先を祀ったと言われています。
その祖先を祀る日本独自の文化と仏教文化が融合して、今の日本のお盆の源流になったとされています。
聖武天皇の730年代ころからは、毎年の恒例行事として供養が行われるようになったそうです。

つまり「お盆」は、1300年も続く日本の伝統行事なんですね!
では、元々は7月15日に行われていたのに、なぜ今は8月15日に行われるのか?
これは、明治時代から太陽暦が採用されて、太陽暦でいう7月15日頃はちょうど田んぼの水を抜いたりする時期で、とても忙しいんですね。
そこで、忙しくてお盆どころではない!という人が全国で増えてきたため、各地で8月を採用し始めたんだそうです。
ですが今でも、地域によっては7月15日に拘ってやっているところもあります。

お盆の期間は、曜日に関わらず毎年同じ。
基本は、8月15日がお盆で、その2日前(8月13日)にご先祖様をお迎えします。
これを「盆迎え」といって、それからお送りするのが8月15日、翌日の8月16日となっています。
2016年に政府が8月11日を「山の日」として祝日に制定したので、
今は土日を絡めて、このあたりに大型連休になる企業さんも多いんじゃないでしょうか。

お盆に飾るものとして多いものは、ホオズキ
ホオズキをお盆の花として飾るのは、ご先祖様がおうちまで戻ってくるときに道に迷わないように提灯にするためなんです。
また、ナスやキュウリにお箸が刺さって、門や玄関に置いてあるのを見たことはありませんか?
最近ではなかなかやるおうちがなくなってしまったかもしれませんが、キュウリは馬で、ナスは牛に見立てているんです。
お先祖様が馬に乗って早くおうちに来てくれて、帰りは牛に載ってゆっくり帰ってくれるように、という意味が込められています。



ということで今回は「お盆」にフォーカスしました!

来週のハナラボもおたのしみに!

みなさんさんからのお花への質問も、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!

top