
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
今回は、リスナーさんからの質問にお答えしていきます!
ラジオネーム:ルルクルミさん から。
「ルナさんこんにちは。いつもこのコーナー楽しみにしてます。
質問なのですが、そろそろコスモスの種を撒こうかと思っていますが、
毎年本を読んでみたりして、一から土を変えたり、肥やしや栄養剤など、
色々試してみても、何をしても芽が出ません。
でも、薔薇や桜、梅、紫陽花、など他の花はそんなに構わなくても綺麗に咲いてくれます。
土がそもそも合わないのか、何が原因なのでしょうか?教えて頂ければ幸いです。」とのこと!
種から芽が出る瞬間ってとても楽しみですよね。
でもそれだけに芽が出ないと、残念な気持ちも大きいと思いますが、、
その理由を、内藤さんに聞いてみました!
「芽が出ないだけであれば、そんなに土ばかりに原因があるとも思えません。
発芽させるためでしたら、肥料や栄養剤などは最初はあまり必要ありません。
タネ自体が栄養を持っていますので・・・ナッツとかそうでしょう。
栄養価が高いですよね・・・肥料をあげるのは生長の過程でいいと思います。
それからもうひとつ。コスモスのタネはおそらくお店で購入していると思うのですが、
買うときに必ず、タネの裏面に書いてある有効期限と発芽率を確認してください。
賞味期限切れの食品はスーパーに置いていないように、
採取したのがあまりにも古いものはお店には置いていないのですが、
買っておいて家で何年も置いてしまったりすると、発芽率が悪くなる可能性があります。
発芽率は60%や90%など、植物によっていろいろあるのですが、
基本的にはどれも発芽するはずのもの。
自宅に長い間置いてしまうと、その表記に関わらず発芽率が落ちることがあるので、
注意しないといけません。タネは撒くときに買ってくるのがいいと思います。
ルルクルミさんは、土が原因?とおっしゃっていましたが、
土はあまりナーバスならなくても大丈夫です。
コスモスの土は、ホームセンターで売っている草花用のものや、
百円ショップなどで売っている土でも大丈夫です。
他にも丈夫な苗を作るのに便利な培養土があって、これは培養土が直径3cmほどの円盤型に圧縮されたもので、
水を給水させると急速に膨らんで、立派な土ポットになります!
そこにタネを蒔けば簡単に育てることができます。
芽が出てきて少し大きくなったら、地植えをしたり、鉢植えにした方がいいと思います。
また、コスモスのタネは、手元にあるように縦長で2、3cmほどの大きさと大きめなので、直接地植えしても大丈夫です。
まずは「タネは生もの」と思っていただいて、芽が出ないとしたらタネに理由があるかもしれません。
もしタネから芽が出ない問題にぶちあたったら、一般的にはタネを取り扱う種苗会社、
例えば日本一大きい種苗会社「サカタのタネ」というところが横浜にあるのですが、
そういった所に問い合わせるといいかもしれません。
サカタのタネさんは一般の生活者向けにも、農家さん向けにもタネを販売していますが、
製品保証のために発芽率を日々研究・改善されているんです。
なぜならどこどこの会社のタネを買ったら芽が出なかった、なんてクレームになったら企業として死活問題ですよね。
一般の人に園芸文化を楽しんでもらいたいという企業の思いもありますし、
農家の皆さんの生産効率向上のためにも、発芽率の研究がとても重要なことなんです。」
とのこと!
土はあまり気にしすぎずに、コスモスの種の有効期限と発芽率をチェックして、
買ったらすぐに植えることが大切なようですね。
ということで今回は「リスナーさんからの質問:コスモスが発芽しない理由」にフォーカスしました!
みなさんさんからのお花への質問、是非お待ちしています♪
sun@fmyokohama.jp まで!
来週のハナラボもおたのしみに♪