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NITTEN ハナラボ 第64回「お花にまつわる『嘘』について」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

4月1日はエイプリルフール。
イギリスの国営放送BBCがエイプルフールに因んで、
実際にニュースで放送した植物に関するニュースがあります。
それは「スパゲティの木が豊作です」というニュース。
BBCが1957年に南スイスで、暖冬なことと、スパゲティゾウムシの駆除に成功して、スパゲティの木が豊作ですとアナウンス。
大きな木からスパゲティが釣り下がっている画像を見せているんです。
それを地元の人が収穫して、かごに入れて天日に干すところまで緻密に嘘動画が作り込んであるんです。

3分間のいたずらレポートのトピックスだったらしいのですが、約800万人が視聴し、
話の信憑性やスパゲッティの栽培方法などを訪ねる電話がBBCに数百件かかってきたそうです
さらには、伝えられるところによれば、BBCは「スパゲッティの小枝をトマトソースの缶に入れて、
上手くいくように願ってください」と回答したというエピソードも伝わるくらいですが、
BBCがやっていますからね。

日本でいえばNHKが「実はウソです~」みたいに放送したのかと思うと、
ジョーク好きの英国人らしい(?)ですけど、時代ですね。今じゃ無理ですよね〜

>では次のうち実際にはないものはどれでしょうか。1つだけ、架空の植物があります。
1.ハンカチの木
2.ヘクソカズラ
3.クビシメヅル
4.ライオンゴロシ

正解は・・・3番のクビシメヅルです。
ハンカチの木は、ミズキ科の植物で4-5月、これからの季節に咲きます。
花びらに見える部分が実は2枚のホウで、カサカサと布のハンチのように見えるので、ハンカチの木。
白い2枚のホウが鳩の羽を開いたようにも見えることから、ハトの木とも呼ばれます。

ハンカチの木

ヘクソカズラは、ひどすぎる名前ですが、大田市場の周りにも結構生えていますし、市場出荷もされています。
花はかわいいのですが、実が成るとその色とつぶれたときのぐにゃぐにゃ加減と匂いがひどいネと、こんな名前が付いてしまいました。
江戸時代はクソカズラ程度だったのに、あとから「ヘ」が付いてさらにひどい名前になったと言われます。

4つめのライオンコロシも、名前が面白いですよね。
南アフリカなどの乾燥した砂地に自生する植物で、花はきれいなのですが、
そのあとにできる実がトゲトゲしてひどいのです。
普通の実ではなく、実から4-5cmくらいの枝が放射状に出ていて、
その先に「かえし」といいますか、かぎ状に小さなフックが出ていて、一度引っかかると外れないようになっているんです。
乾燥した砂地で風に吹かれても、どこかに引っかかって子孫を残すという植物の戦略だと思うのですが、
これが口について口が開かなくなってしまい餓死したライオンが発見されたという話が伝わって、
ライオンゴロシという名前が付いたと言われます。

植物ネタのウソなら、それほど大きく人を傷つけたりすることなく、
罪悪感薄くみんなで笑いながら楽しめそうですよね。

ということで今回は、お花にまつわる「嘘」にフォーカスしました!
来週のハナラボもおたのしみに♪

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