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NITTEN ハナラボ 第56回「節分について」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

2月3日の節分も、もうすぐですね。
ということで今回は「節分」についてご紹介します。





節分といえば、豆まきをしてヒイラギなどを玄関に飾ったりしますよね。
節分は平安時代から始まった魔除けの文化で、その文化の始まりは・・・
全国各地で天災や疫病、貧困によって盗賊などが横行して、世の中が乱れていき、
これは亡くなった人の祟りに違いないと思った人々は、
高貴な貴族は僧侶に祈祷を頼みに行ったけど、普通の人はお願いするお金もないから、
門にヒイラギと魚のボラの頭を挿して、魔除けにしたのが始まりなんだそう。

ヒイラギと魚のボラという不思議な組み合わせですが、理由としては、
ヒイラギは、ヒイラギのトゲで鬼の目を突いて魔除けになるため。
ボラは、腐った魚の悪臭で鬼を避けるため。なんだそうです。
ヒイラギは、鬼の目を突く必要があるので、トゲトゲが痛そうな方がいいですね。

ちなみに今は、魚のボラではなく、焼いたイワシを使うことが多いです。
クサい魚といっても、現代では難しく・・・。
そこで今はナンテンの赤い実(難を転じるという意味から縁起物)とヒイラギを合わせたり、
地域によってはトウガラシなど、デザイン的に今の家屋に合うものにアレンジしたり、
地域によってはにおいつながりでも、ラッキョウやニンニクなどと合わせたりするところもあります。

また、実は節分は新しい1年の始まりの前日に当たります。
この時期が新年の国も多いですよね。
年によって異なりますが、だいたい2月3日、そして翌日は2月4日「立春」。
立春は二十四節気で1年の始まり。季節を分けるこの時期に鬼が発生しやすいと信じられていたため、 この時に魔除けをしていたのです。

魔除けになるものであれば、スーッとした清涼感のあるユーカリやローズマリーを
ヒイラギなどでスワッグを作ってもかわいいかもしれませんね。

来週のハナラボもおたのしみに♪

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