
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
2月3日の節分も、もうすぐですね。
ということで今回は「節分」についてご紹介します。
節分といえば、豆まきをしてヒイラギなどを玄関に飾ったりしますよね。
節分は平安時代から始まった魔除けの文化で、その文化の始まりは・・・
全国各地で天災や疫病、貧困によって盗賊などが横行して、世の中が乱れていき、
これは亡くなった人の祟りに違いないと思った人々は、
高貴な貴族は僧侶に祈祷を頼みに行ったけど、普通の人はお願いするお金もないから、
門にヒイラギと魚のボラの頭を挿して、魔除けにしたのが始まりなんだそう。
ヒイラギと魚のボラという不思議な組み合わせですが、理由としては、
ヒイラギは、ヒイラギのトゲで鬼の目を突いて魔除けになるため。
ボラは、腐った魚の悪臭で鬼を避けるため。なんだそうです。
ヒイラギは、鬼の目を突く必要があるので、トゲトゲが痛そうな方がいいですね。
ちなみに今は、魚のボラではなく、焼いたイワシを使うことが多いです。
クサい魚といっても、現代では難しく・・・。
そこで今はナンテンの赤い実(難を転じるという意味から縁起物)とヒイラギを合わせたり、
地域によってはトウガラシなど、デザイン的に今の家屋に合うものにアレンジしたり、
地域によってはにおいつながりでも、ラッキョウやニンニクなどと合わせたりするところもあります。
また、実は節分は新しい1年の始まりの前日に当たります。
この時期が新年の国も多いですよね。
年によって異なりますが、だいたい2月3日、そして翌日は2月4日「立春」。
立春は二十四節気で1年の始まり。季節を分けるこの時期に鬼が発生しやすいと信じられていたため、 この時に魔除けをしていたのです。
魔除けになるものであれば、スーッとした清涼感のあるユーカリやローズマリーを
ヒイラギなどでスワッグを作ってもかわいいかもしれませんね。
来週のハナラボもおたのしみに♪