
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
そろそろクリスマスに買ったりもらったりした、
ポインセチアの形が崩れてどうしようかと思う方も多いのではないでしょうか?
葉がクリンクリンになっているのは水分不足。
水をやりすぎちゃってという人もいらっしゃると思いますが、
いずれにしても、そろそろかわいそうな姿になる頃かと思います。。
ポインセチアはクリスマスのイメージがありますが、もともとはメキシコ原産。
実は、それほど寒さには強くないんです。
タイのバンコクとかでポインセチアの鉢植えが普通のおうちのお庭にゴロンと転がしてあったりするのを見たことがありますが、実は温かい方がいいんです。
なのでまずは春まで、室内で管理しましょう。
そして枯れた葉や色付いた苞の部分を取り除き、庭などに地植えするときれいな庭木として育ちますが、
そういうわけにいかないという場合は、少し大きめな鉢に植え替えるといいですね。
また、色付くのはプロの技なので、なかなか私たちの管理で最初のようにきれいに色付かせるのは難しいのですが、
チャレンジしてみるのはいいかもしれません。
チャレンジしてみたい!という方、今年のクリスマスに向けてのコツです。
寒いのが苦手なため、9月か10月ころから鉢を室内に入れます。
そして、ポインセチアは 1 日の日照時間が短くなると花芽をつけ、苞も色付くという性質があるので、
その性質を使って、人工的に昼と夜をクリアに作ってあげる必要があります。
室内に入れても照明がついていたりするとダメなので、完全に光をシャットダウンした状況を作ってあげないといけません。
段ボールなどをかぶせて、隙間から光が入らないようにしましょう。
例えば、夕方5時から翌朝7時位まで段ボール箱などで覆い、暗くしましょう。
1か月くらい飽きずにやると、花芽が付いて苞が色づいてきます。
生産者さんは、ハウス全体が真っ暗になる遮光カバーをしてそのような環境を作っています。
最近発表される新品種は、自然条件でも色付くように改良されているものもあるようですし、
色付かなくても葉だけも株が大きくなると観葉植物としてとてもきれいです。
寒さを避ける、植え替えることでポインセチアが生まれ変わります。
来週のハナラボもおたのしみに♪