Sunday Good Vibes!! - Fm yokohama 84.7

NITTEN ハナラボ 第54回「スイートピーについて」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

1月21日は「スイートピーの日」!
みなさんご存知でしたでしょうか??



ちなみに、その理由は、スイートピーの花弁の構造が1-2-1となっているからなんです。
でも実は、植物学上、正しくは1-2-2 が正解なんです。
ではなぜ1月21日が記念日になったかというと・・・
松田聖子さんの曲「赤いスイートピー」のリリースが1月21日だったこともあり、
花弁も1-2-1に見えるから!なんです。

以前の放送で、青いスイートピーが2021年の花に入賞したという話をしましたが、
赤いスイートピーは自然界にある色。
世界の有識者によると、スイートピーが持つ色素は16種というのが共通認識で、
白、桃色、淡紅色、茶色、紫色、緋色などがあります。
緋色、つまり赤の色素も以前から確認されているんです。
名曲「赤いスイートピー」がリリースされた 1982(昭和 52)年当時には、 すでに赤系のスイートピーはあったそうです。
もしかすると今ほど鮮やかな赤ではなく、ちょっとレンガ色だったり、 ピンクに近かったり、あるいはくすんでいたりしていたかもしれませんが、
実際には1800年ごろから、既に存在していたというのが専門家の見方です。

ちなみに、黄色いスイートピーもよく見かけますが、こちらは、自然には存在しないんです。オレンジ色も染めです。
スイートピーは12月から3月メインに流通、さらには1月、2月が出荷ピークを迎えます。
1-2月は新春を彩る花が必要とされますが、新春といえば黄色やピンクがよく売れるのです。
でもスイートピーはピンクはあるけれども黄色はない。
クリーム色はあるのですが、華やかなパキッとした発色のおめでたい感じを出す黄色がなくて、
市場の方から生産者さんにお願いしたのではないでしょうか。
最初はタクアンなどに使う食用の合成着色料を使っていたと聞いています。
ほかの花は染めというと拒否反応が大きい時代でありましたが、
スイートピーは自然に仕上がるので、受け入れられていったようです。

ということで、今回は、スイートピーの色の秘密と、1月21日はなぜスイートピーの日なのかに迫りました。

来週のハナラボもおたのしみに♪

top