Sunday Good Vibes!! - Fm yokohama 84.7

NITTEN ハナラボ 第48回「フラワーオブザイヤーOTA」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

もう2021年も最後の月となりましたね。
今年、よく売れて、バイヤーの方にも広く支持を集めた花を決める 「今年の花」が発表になりました。
「フラワーオブザイヤーOTA」という賞なのですが、大田市場から発表するので最後に「OTA」とつきます。

4つの花と、それを出荷する生産者さんが選ばれたのですが、
最優秀賞に、新潟のシャクヤク「かぐや姫」という薄いピンクの大輪の品種が選ばれました。

2位が、長野県の「ヒメヒマワリ」で旭という品種。
ヒメヒマワリは、ヒマワリを直径 3cm くらいに小さくしたもので、1本に明るい黄色の花が何輪も付いているタイプ。
ヒマワリに姿は似ているのですが、 厳密にはヒマワリモドキ属に属するヒマワリに似たキク科の花です。

また、特別賞として千葉県のユリ「タイニーダブルユー」というオレンジ色の花が選ばれました。
直径10cm程度の小輪の花が4-5輪ついていて、草丈も短くて30cm程度。

そして新商品奨励賞に岡山県の「青い」スイートピー、アッシュブルーです。

コロナの影響が大きいと思うのですが、法人需要が減ったので結婚式や葬儀、
宴会の装飾の花など大輪でいつでも手に入る花から、おうち時間の増加に伴い、
すべて自宅に飾る季節の花が受賞する結果となりました。
このことにより、1本で空間を明るくするような存在感のある花に注目が集まりましたね。
また、その時期にしか流通しない季節感のある草花類、 つまり気候と地の利を生かした生産に取り組む花が受賞につながりました。
季節に咲く花は過剰な肥料やエネルギーコストをかけることなく、 環境負荷を低く抑えて多くの花を出荷できるのが特徴です。
言い換えれば 環境配慮型の生産を実現した生産者さんが SDGs の観点からも評価されたといえますね。

来年はどんなお花が選ばれるのか。楽しみですね!

来週のハナラボもおたのしみに♪

top