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NITTEN ハナラボ 第51回「お正月飾りについて」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今日は、12月26日。クリスマスも終わってしまいましたね〜。
クリスマスリースなどのクリスマス飾りを外して、空いたスペースに今度はお正月飾りを飾りましょう。



本格的な生花を使ったものはお花屋さんでデザイン性の高いカッコいいものが売っていますし、
そこまでこだわらないという方は、スーパーや量販店で売っているお手頃価格のものを利用して、
新年の神様が降臨するときに迷わないように飾っておきましょう。

よく見るお正月飾りには、ミカンや稲わら、エビ、亀、ツルなどがついていますが、これには意味があります。
エビは、エビのように腰が曲がるまで長寿であるようにという願い。ツルも同じく長寿の象徴です。
ワラや稲穂は五穀豊穣のシンボル、豊作を祈るアイテム。

みかんみたいなオレンジ色の実は、橙という柑橘の実です。
語呂合わせで、その家がだいだい栄えるように橙の実をつけています。
その意味ではゆずり葉という緑色の大きい葉も正月飾りに使われていることがありますが、
それも同じく家系を絶やさないという願いが込められています。
また、神社やお寺で見るような白い和紙は、しで(紙垂)と呼ばれるもので、これはお清めの意味があります。

そんな正月飾りですが、お正月の神様をお迎えするためのものですので、年内に飾り付けるのが鉄則ですが、
この日だけは避けたほうがいいという日が2つあります。
一つは12月29日。29日は二重の苦につながるので縁起が良くないためです。
もう一つは12月31日大晦日。
年神様は12月31日の早朝に降臨されるので、 31日の昼以降に飾ったのではもう遅くて、神様をお迎えできません。
ですからその合間を縫って、どんなに遅くても30日に飾りたいですが、
やはり年末は忙しくなりますので、余裕をもって今のうち、クリスマスリースを外してもうすぐお正月の準備をしてOKです。

そして年神様は「松のうち」と呼ばれる日までいらっしゃるといわれます。
松の内は地域によっても異なりますが、一般的には1月7日が多く、この日に取り外すといいでしょう。
年神様はそれでいなくなってしまうわけではなく、その年の1年間、ご家庭の幸せを見守ってくれます。

お正月飾りは新年の神様をお迎えするものですから、
一度お迎えしたものは適切に処分して、また新年には新しい正月飾りでお迎えしましょう。

来週のハナラボもおたのしみに♪

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