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NITTEN ハナラボ 第49回「『ダズンローズデー』について」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今日、12月12日は「ダズンローズデー」なのですが、みなさんご存知でしょうか??



ダズンローズとは、1ダズン(1ダース)の12本のバラを束ねた花束のことで、
12本のバラ1本1本に「感謝」や「希望」「尊敬」「愛情」などの意味が込められているんです。
ダズンローズはヨーロッパ発祥と言われていますが、
日本ではブライダルファッションの第1人者である桂由美さんによって、提唱された記念日です。

恋人やパートナーにダズンローズの束を贈ると、お互い幸せになれるということなのですが、
今日は、医学的に証明されたバラの効果・効能についてご紹介したいと思います。

「ボケたくなければ、バラの香りをかぎなさい」とおっしゃる先生がいます。
その方は、東京脳神経センター専門医の天野先生。
脳が喜ぶこと、つまり自分の好きなことをやっていると脳を活性化していき、
その時の脳への刺激は、質が大切とおっしゃっています。
そんな脳を喜ばせて認知症を予防できる効果が高い具体的な方法こそ、
「毎日好きな花の香りを楽しむ」という生活習慣なのだそうです。

世界の三大美人の一人と言われるクレオパトラは、その三大美人の中で最も肌が美しく、
若さを保っていたと伝わりますが、クレオパトラが美と健康のために使ったのは、まさにバラ。
バラの花びらを部屋に敷き詰めて香りを漂わせていたそうです。
クレオパトラは自分の脳が喜ぶ香りを体感的にわかっていたのかもしれませんね。
認知症の入り口とされる「物忘れ」はだれでもあると思いますが、
さらにもの物忘れの前の段階で「匂いがわからなくなる」というケースがよく見られるのだそうです。
だから日ごろから良い香りをかいで、脳に刺激を与えて、嗅覚を衰えさせないことが重要。
そのためにバラの香りは認知症を予防、 緩和する効果が期待できると先生はおっしゃっています。

ちなみに、そんなたくさんのバラが必要なわけではなく、1本あれば十分です。
1日1回でいいので、3分くらい「いい香りだな」 と思う花(バラじゃなくても)の香りを深く吸い込むように楽しむといいそうです。
花の香りは単調ではなく、いろいろな香りの物質(例えばバラですと14種類)が混じって独特の香りを作り出しています。
似たような香りをしていても、実は香りの成分は品種によって違うもの。
自然が生み出す香りは、脳に対しても複雑で良質な刺激を与えてくれるのだそうです。
もちろん認知症に効くかもしれないだけでなく、ストレスを緩和して、リラックスさせる効果も期待できるようです。

また、その先生は、アロマオイルや香水などでも効果があるとおっしゃっています。
でも、脳に与える良質な刺激という意味では、花の香りには遠く及ばないともおっしゃっています。
12本飾る必要はないと思いますが、お気に入りの香りのバラの品種を1-2個チェックしておくといいかもしれませんね。

来週のハナラボもおたのしみに♪

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