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NITTEN ハナラボ 第43回 「ハロウィンのカボチャについて」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今日は10月31日。ハロウィンですね!
ということで今回は、カボチャについてご紹介しました。



カボチャは野菜ですが、花市場でも売っているんです。
食べる植物は野菜市場(青果市場)で販売されますが、 見て楽しむ観賞用の植物は花市場で取り扱われるので、
カボチャだけでなく、 季節になるとタケノコや姫リンゴなども花市場に出荷されるんです。
これらはすべて観賞用。
ハロウィンが日本で広く楽しまれるようになってから、 生産者さんは海外からユニークな品種を一生懸命集めたりして、
今はとてもカラフルでいろんな色があるんです。



カボチャに絵が描いてありますが・・・
カボチャの表面が茶色くなる前のまだ青いころ、だいたい7月くらいに、
百均などで売っている刃渡り4-5cmくらいのキウイナイフや、
小さなかぎ状のフルーツナイフのようなもので、畑で生産者さんがカボチャの実に絵を描くんだそう。
これはカボチャの表面に傷をつけることになるのですが、
カボチャが青いうちに描いておくと、 それがだんだん乾いて傷が浮き上がってくます。
そしてカボチャが完成する9月ころには、その傷口が渇いてこんな風に絵ができるというわけです。 かさぶたみたいなものなのです。
ちなみに、マスクメロンも、栽培過程で短い間に果肉が急成長するために表皮が割れて、
そのひび割れをふさぐために、内側から果汁が出て、乾いたものがあのアミアミなんです。
カボチャのお絵かきは、外から人工的に傷をつけて、 果汁を出し、模様を作っているというわけです。
これらは直径12cmから25cmくらいのミニサイズが多いですが、30キロから40キロくらいのものも流通します。
大きいサイズのカボチャは 商業施設などのディスプレイ用に販売することが多いのですが、
最近は商業施設に出かけるのも自粛傾向が続いていたので、 大きいのは流通量がいつもより少なめです。
とはいえ神奈川県ですと、 大きいものは鎌倉市の日比谷花壇大船フラワーセンターにあるようで、最大のものは80キロにもなるようです。


ちなみに観賞用のカボチャですが、かわいいしハロウィンが終わったら食べちゃうおうかなって思いますよね。
中には食用と観賞用、両方に向いた品種もあるのですが、 観賞用の場合、ほとんどは見た目重視のもので食味を重視していません。
果肉が堅かったり、苦かったり。それに食べることを意識して栽培していないので、
どのような肥料・農薬を使っているか保証の限りではありませんので、
よほど食べるものに困っていない限りは食べないほうがいいそう。
飾って、見て、ハロウィンを楽しみたいですね。

来週のハナラボもおたのしみに♪

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