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NITTEN ハナラボ 第36回 「コスモスについて」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

9月14日は「コスモスの日」というのはご存知でしたでしょうか。
なぜ9月14日がコスモスの日なのかというと・・・
実は確固としたことはわかっていないのですが!2月14日のバレンタインデーを起点として、
その1か月後がホワイトデー、 そしてその半年後に「あら、お二人まだお元気?」みたいなお互いの気持ちを確認し合う日で、
旬の花コスモスを充てたのではないかという説があります。

コスモスはとてもおしとやかな印象で、日本らしい美しさを持っていますよね。
ところが、なんと原産地はメキシコなんです!
もともとはメキシコでも標高の高い(1600 メートル以上)の高冷地で自生しているんです。
キバナコスモスというのもあり、ちょっと小輪で黄色~オレンジ色をしているのですが、
花壇用や鉢物がほとんど(切花としてはあまり流通していません)。
これはもう少し標高の低い 1200 メートル以下のところに自生しているので、
日本でも8月くらいのまだ暑さが残っている時期から咲き始めます。

ピンク色のよく見るコスモス以外にも、キバナコスモスというのがあります。
そしてさらに、コスモスの中にはもう一つ チョコレートコスモスというのがあって、大きくその3種類に分けられます。
チョコレートコスモスは、これまた切花と鉢物とで流通していて、
今くらいの季節からチョコレートだけにバレンタインデーくらいまで流通します。
基本的にはチョコレート色で赤黒い感じなのですが、 品種によってはチョコレートのような香りがしたり、
赤っぽかったり、黒っぽくてベルベットのような質感の花弁だったり、 いろいろと種類があります。



実はこのチョコレートコスモス、もう自生地のメキシコでは絶滅してしまったという噂があり、
普通にいけば私たちの眼に触れる機会はかなりレアになるはずでしたが(!)、
なんと日本人の植物愛の強いある大学生(当時)によって、 チョコレートコスモスの種が保存され、
改良され切花として商業生産されるまでになったのです。
救世主の大学生こそ、三重県の奥さん(Mr.Oku)という方なんです。
今では、季節になると三重県の奥さんからだけではなく、
長崎県や北海道、岡山県、福岡県など全国各地で生産されているんです。
日本人のお花愛が、絶滅を救ったんですね。。

来週のハナラボもおたのしみに♪

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