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NITTEN ハナラボ 第28回 「美と健康にまつわる植物」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今回は、「美と健康にまつわる植物」を3つご紹介しました。



①オリーブ
オリーブの聖地、地中海沿岸地方では、「不老長寿の秘薬」とされている植物。
平和のシンボルとして国連の旗の地球を囲むようにデザインされている葉も、 オリーブがモチーフとなっています
日本にはオリーブは明治時代に導入されて、香川県、 とりわけ地中海性気候に似ている小豆島で生産が盛んです。
オリーブオイル用にも生産もしていますが、観葉植物としても、 またオリーブの切り枝も生産されています。
メダリストの頭に授けられる冠も、オリーブです。
ギリシャ神話に出てくる「スポーツの神、ゼウス」のシンボルがオリーブだからだそうで、
「健康と平和をつかさどる」と言われているのだそうです。

さらに、オリーブの実にはビタミン E やポリフェノールがたくさん含まれていて、
果肉を絞って作るオリーブオイルは老化の防止に役立つと、 地中海沿岸地方では「不老長寿の秘薬」と呼ばれているそうです。
ご自宅用のものとしても、 小さいものから立派なお庭向けの大きいものまで流通していますので、 スポーツと健康の守り神としていかがでしょうか。

②ユリ
「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」と、 美人の所作を例える花として、昔から知られています。
日本にもいくつか自生しているのですが、そのひとつがカノコユリで花言葉は「上品」
白い花びらに赤い点々が入った、鹿の子供の背中の模様に似ているユリをカノコユリというのですが、
この日本のカノコユリが 150 年前に ヨーロッパで大人気となったんです!
このカノコユリの球根をシーボルトがヨーロッパに持ち帰り、 キリストの復活祭イースターに使われたことがきっかけで、
日本からつぎつぎとヨーロッパにないユリが持ち込まれたんです。
これらを元にオランダで交配されて生まれたのが、 昭和の一大ヒット商品カサブランカです。
もともと日本で生まれた美人を例える花がオランダで生まれ変わり、今切花として日本で大人気という話でした。

③バラ
世界三大美人といえば エジプトのクレオパトラ、中国の楊貴妃、小野小町と言いますが、
クレオパトラは美と健康を維持していたと知られています。
その秘訣は、バラの花や花びらを 宮殿の廊下や部屋に敷き詰め、バラの香りを漂わせていたのだとか。
ダマスクローズというとても香りの強いバラを使っていたのではないかと言われています。
ダマスクローズという品種は何千年も前の古い品種なので売っていいないのですが、 このバラの血を引いたバラは流通しています。
好きな花の姿を目で楽しみ、その香りを嗅ぐことで、リラックス効果が生まれて 認知長予防につながるというお医者さんもいらっしゃいます。
ぜひバラを美と健康の維持に役立てていただきたいと思います。

来週のハナラボもおたのしみに♪

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