
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
今週ご紹介するのは、「あじさい」。
6 月 6 日は、あじさいの日って、ご存知でしたでしょうか?
全国のあちこちの神社で、アジサイを配ったりするんです。
なぜ 6 月 6 日がアジサイの日なのかというと・・・
この時期の旬の花であるという事と、 どうやら、もともとは魔除けの効果や病気を防ぐものとして
おうちを守る 「お守りあじさい」として、玄関や家の中に吊るすことがあったようです。
アジサイという花は「ふしぎちゃん」と呼びたくなるくらい不思議な魅力たっぷりの花。
ツボミから満開になるまでに何度もその花の雰囲気を変えることから、
七変化という別名もあるくらい、1 輪の中で花色がどんどん変わっていくんです。
またアジサイは同じ品種でも、土壌(土)が酸性だと青く、 またアルカリ性だと赤くなる傾向があります。
日本の土壌は酸性向きなので、 道路脇や公園に咲いているものは青いのが多いように思いませんか?
実は、もっと面白いことに・・・色がついたアジサイの花の部分は、 本来の花ではなくて、ガクに当たる部分です。
普通の花はガクは茎と同じ緑色なので、このガクが色づくのが アジサイのふしぎちゃんたるところです。
花はその中にプチッと咲いて、 およそ気づかないうちに開花が終わっています。
そんなあじさいですが、おすすめの飾り方は、
スーッとした爽やかな香りを放つユーカリや、カスミソウ、
ハイブリッドスターチス など、スワッグやドライフラワーに向く花と合わせて、
洋風に飾ってもいいかもしれません。
ちなみにアジサイは葉がギザギザして、ちょっとシソの葉にも似ているからと、
庭のあじさいの葉をお料理に添えたりする人もいらっしゃるようなのですが(飾りで)、 これは絶対に食べてはいけません。
触るのは全く問題ありませんが、 口に入れてはいけません。
ちょっと体調が悪くなってしまいます..!
来週のハナラボもおたのしみに♪