
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
今週ご紹介するのは、先週に引き続き「あじさい」。
ふしぎちゃんアジサイですが、もともと日本のお花。
それを江戸時代に花好きだったシーボルトがヨーロッパに持ち帰り、
そこに改良を重ねて、日本にまた逆輸入されて様々なアジサイが今流通しています。
同時に日本国内でも珍しいアジサイが開発されて、
鉢物として素晴らしいものがたくさん流通しています。
鉢物は全部国産ですが、1992 年にオランダの品評会で日本人が開発したアジサイが高い評価を受け、
またそこから日本国内でもアジサイの評価が高まり、
ギフト需要としての鉢物の開発が進んでいったんです。
青くてフレッシュなアジサイがお好きな場合は、
これはフレッシュなだけにガクも 触ってみるとしっとりとしている。
これは少し水が下がりやすい可能性がありますので、 茎下を十字に切って、
水が上がりやすいようにするとか、切花栄養剤(フラワーフード) を使うといいでしょう。
水が下がるとガクがくるくるっとまるまってわかりやすいので、
あ! と気づいたら新聞紙にちょっときつめに巻いて、 花の顔の辺りまで深い水に挿しておくと水が上がります。
アジサイはハイドランジア(Hydrangea)という世界共通の名前があるのですが、これは水の器の意味。
水がとても好きなので アンティークカラーのアジサイがお好きな場合は、
ガクは幾分固まって、 もう水が下がるという可能性が低くなります。
暫く、水に生けて、 そのあとドライフラワーやスワッグとしてかざってもいいとでしょう。
来週のハナラボもおたのしみに♪