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NITTEN ハナラボ 第17回 「カーネーションについて」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売していらっしゃる、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

内藤さん今週のオススメのお花ですが・・・ 5月と言えば母の日、ですよね。
日本の場合、母の日は国が決めた祝日でもないのに、こんなに誰もが知っていて盛り上がるお祝い的な日ってあまりほかにありませんよね。
日本では、母の日といえば5月の第2日曜日ですが、 これは戦後アメリカに倣って始めた文化が定着したもの。
戦前、日本で母の日といえば、昭和天皇の皇后さまの香淳皇后のお誕生日である3 月6日だったそうです。
現在の母の日は、1907 年に米国ウェストバージニアの教師 アンナ・ジャービスという人が(日曜学校の教会で)、
母が健在の子には赤、 亡くなった子には白のカーネーションを胸に付けることを提唱したことが始まり。
カーネーションは、キリスト教では聖母マリアの流した涙の後に生じた花とされ、 母性愛の象徴と考えられてきたようです。

内藤さんがが子供のころには、生きているお母さんには白いカーネーションをあげちゃだめよ と教わったそうですが、
母の日の発祥からすでに 100 年以上も経ち、 社会も文化も変わっていますので、自由に花贈りをして問題ないそうです。
ただ、昔はこうだった(白は亡くなったお母さんへ)とこだわる方も中にはいらっしゃるかもしれませんので、
白いカーネーションを贈りたい場合は、 白だけよりは少し色を混ぜるといいそうです。
現在は、ムーンダストという日本のサントリーグループの会社が開発した世界唯一の青いカーネーションもお手頃価格で流通しています。
実際には紫色に見えますが、青い遺伝子が入ったカーネーションで、
青いバラの開発過程で偶然生まれたものです。
色もきれいですし、何よりとても長持ちするんだそう!


また、花言葉にはいろいろありますが、 どの花にも良い花言葉とマイナスな印象を与える花言葉があるものです。
お花屋さんでは、 母の日の花を販売していて花ことばを聞かれることはなかなかないといいます。
以前、お母さまが義理のお嬢様からもらった花束の中にあったカーネーション以外の花の花言葉を調べて、
マイナスの意味があったからと喧嘩になったと聞いたことがありますが、
贈る方はそのような意図はないと思いますので、受け取る側も花言葉などをあえてインターネットで調べたりして深読みせず、
素直にありがとうと受け取るといいですね。

来週のハナラボもおたのしみに♪

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