今回のゲストは久々のご登場、実は静岡生まれの横浜育ち、鈴木康博さんでした。

小田和正さんとオフコースを結成し、1970(昭和45)年にシングル「群衆の中で」でデビューして

50年の節目となる昨年11月13日、10年ぶりとなるライブアルバム

「LIVE!!!YASUHIRO SUZUKI 70th ANNIVERSARY＆BEST SELECTION 2016~2019」を番組で

披露して頂いた鈴木康博さんも参加して頂いた、

番組名物コーナー「クイズ横浜」おさらいです。

番組をお聴きになった方、聴いてないよ。というみなさんも御一緒にお考え下さい

横浜にまつわるトリビュートをお伝えしますね。

答えはこのコラムの最後

これであなたも横浜通!!! 学校や会社や飲み会（密にならないでね。

リモート飲み会なら盛り上がること請け合いですぞ）の席で語ってください。

今回のテーマは谷崎潤一郎と横浜です。

東京の日本橋生まれの谷崎潤一郎ですが、横浜を舞台にした作品も多く書きました。

「大正活映」という名前の映画会社が横浜にできました。

スタジオは今の元町公園の場所でした。

1920(大正9)年、谷崎はその映画会社の脚本部顧問として雇われ、彼自身も本牧に引っ越しました。

クイズ横浜第1問

この会社の第1回作品は「アマチュア倶楽部」というタイトルで、

冒頭、字幕で「原作 谷崎潤一郎」と出た後に本人がシルエットで登場、マッチを擦り、

たばこの煙を出す映像が流れました。

そして次のカットでは当時では考えられないシーンが出てきて観客が度肝を抜かれたそうです。

さてどんなシーンが出てきたのでしょうか？

ヒント

当時は映画に出てくる女優さんは和服姿のりりしい姿しか見せていませんでした。

 

実はこの女優は谷崎の奥様の千代さんの実の妹せい子さん。

谷崎さんが彼女を気に入って夫妻の家に一緒に住み込んでいました。

このせい子さんの奔放な性格に谷崎さんは魅了されてしまいます。

クイズ横浜第2問

谷崎はこのせい子さんをモデルにしてある小説を書きました。

それが「細雪」と並ぶ彼の代表作になりました。

なんという小説でしょうか？

ヒント

小説はカフェで働く15歳の少女ナオミに魅了されたまじめな電気技師が、

結婚を考えて彼女を自分好みの女に教育しようとしているうちに

この少女の精神的な奴隷になっていく話です。○○の愛、というタイトルですよね

 

実は谷崎潤一郎の男女関係は乱れに乱れていました。

谷崎はせい子にメロメロになりました。

それを見かねたのは友人の作家の佐藤春夫、千代さんがかわいそうと思う気持ちが恋愛に変わりました。

谷崎もこれ幸いと佐藤に「千代をもらってくれ」と言い出しました。

そしてこの話は成立したように見えたのですが、谷崎がせい子に告白をして、

あっさりと振られたため、谷崎は佐藤へ千代さんを譲渡することはやめにすると言い出しました。

これが文学界では小田原事件として有名な事件になりました。

 

クイズ横浜第3問

そして数年後、さらに事態が進みます。

新聞にまで載ってしまったこの話はどう進んだのでしょうか？

ヒント

暴力事件ではありません。

谷崎のわがままさにはあきれますね。

谷崎にまた好きな女ができたのですが・・・

第1問答え

「主演女優が水着で登場した」

第2問答え

「痴人の愛」

第3問答え

谷崎に愛人ができると、

「千代さんを譲渡する話が再燃しましたので3人は話し合いを持ち、声明文を出した。」

「私たち3人は相談して、千代は谷崎と離婚し佐藤春夫と再婚することにしました。

でも、谷崎と佐藤はこれからも仲良しでやっていきますので、よろしくお願いします」

この声明文は、新聞のトップを飾り、「細君譲渡事件」と

呼ばれて大いに世間を騒がせてしまいました。

 

 

参考資料

※佐藤さんと千代さんはその後仲睦まじく暮らすのですが、

谷崎は離婚再婚を繰り返す人生になってしまいました。

せい子さんは当然若い男に走りました。

 

※佐藤春夫はとても有名な作家です。

代表作は「田園の憂鬱」「秋刀魚の歌」。

「秋刀魚の歌」は千代さんへの思いを歌った彼の代表作

以上クイズ横浜おさらいでした。

さて今回は少し難しくもあり、複雑怪奇なお話のクイズでしたが、

みなさんは何問お解りでしたでしょうか?

鈴木康博さんの回は、radikoでお聴き頂けます♪

http://radiko.jp/#!/live/YFM

This program is brought to you by CERTE.
　　
月曜の深夜は『横浜の夜は眠らない』をお聴き逃しなく♪