今回のゲストは福島県南相馬市出身、2008年にはラグビー応援ソング

「楕円桜」を発売。

そして花園「楕円桜」をラグビー場で歌った渡瀬あつ子さんでした。

8月16日には滝ともはるのyoutube生番組「SHAKE!」に出演し、

キャロクキングの曲を熱唱してくれた渡瀬あつ子さんも参加して頂いた、

番組名物コーナー「クイズ横浜」おさらいです。

番組をお聴きになった方、聴いてないよ。というみなさんも御一緒にお考え下さい

横浜にまつわるトリビュートをお伝えしますね。

答えはこのコラムの最後

これであなたも横浜通!!! 学校や会社や飲み会（密にならないでね。

リモート飲み会なら盛り上がること請け合いですぞ）の席で語ってください。

今回のテーマは高島町の町名の由来になった偉人高島嘉右衛門Part１です。

新橋・横浜間の鉄道を通すために自費で横浜の埋め立てをしたり、

ガス灯を作ったりと横浜を作った偉人として名を残した高島嘉右衛門さんですが、

彼のお父さんも驚くほどの逸話の持ち主でした。

今日のテーマは嘉右衛門のお父様、遠州屋嘉兵衛(えんしゅうやかへい)です。

嘉兵衛は常陸国（茨城県）の庄屋の三男として生まれました。

反抗精神旺盛で若い頃から家を飛び出し江戸に出ると、

丁稚奉公からたたき上げ、遠州屋の暖簾を分けてもらって自分の店を持ちました。

1883(天保4)年の南部領内(現在の盛岡)の大飢饉の時でした。

4月から8月まで4ヵ月間雨が降り続き農作物は全滅、領民は餓死寸前になりました。

南部藩と商取引のあった嘉兵衛は、藩の重役から何とかしてこの窮状を

打開する策がないか相談をうけます。

クイズ横浜第1問

数日考えた嘉兵衛は自分の考えた策を重役に話します。

それを聞いた重役は震え上がりました。

しかし背に腹は変えられません。

南部藩江戸家老は自分が切腹する覚悟でこの案を採用します。

さてどんな案だったでしょうか？

ヒント

一言で言うと詐欺ですね。

詐欺がばれると死罪になりますね。でも飢餓を救うために嘉兵衛は

この案を考えたのです。現金はないのに・・・

クイズ横浜第2問

さらに嘉兵衛は商人の自分が行っても藩の代表にはならないし、

皆さんが行っても米を運ぶ船の調達とかはできないでしょう。

そこで私をサムライにして○○に任命してほしいといいました。

さて何に任命してほしいといったのでしょうか？

ヒント

藩を代表するにふさわしい肩書で、お金に関する責任者と言えば

嘉兵衛は九州の裕福な佐賀鍋島藩に行き、米を手に入れました。

当然鍋島藩はお金の支払いを要求しました、米が地元に届いたのを確認してから

嘉兵衛は「お金はないので長期ローンにしてほしい」といいだしました。

鍋島藩は話が違うと怒り、嘉兵衛に切腹を命じました。

鍋島藩主は名君のほまれが高い鍋島直正(閑叟かんそう)です。

ぬけぬけと金がないという男の顔を見たいというので嘉兵衛は白洲の上に

引き出されました。

クイズ横浜第3問

鍋島閑叟が「最後に言いたいことはないか」と聞くと

「私の一存で決めたので南部藩の重役に落ち度はないので責めないでほしい」

といったそうです。

さて鍋島閑叟はこれを聞いてその後なんと言ったでしょうか？

ヒント

まあ、ここまで話したらわかりますよね。

第1問答え

「他の裕福な藩に行き、米を売ってくれと言って買って、

米を手に入れた後でお金がないといって腹を切る」という案です。

第2問答え

「勘定奉行（財務大臣）」

嘉兵衛は南部藩の勘定奉行として佐賀鍋島藩に向かい、11万両で米3万石を

買い付けるという商談を成立させました。

現金引換えという条件でしたが、大至急米が必要だといって、

まず米だけを先に南部藩領に送らせたのでした。

第3問答え

鍋島閑叟はにこりと笑い「そこまで！自分の命を捨てて南部藩の民を救おうとする。

あっぱれな男だ」と言って「米は差し上げてもいいが、南部藩のメンツも

あるでしょうから長いローンでいい」といったそうです。

これをきっかけに嘉兵衛は裕福な鍋島藩と懇意になり、

その息子の高島嘉右衛門が横浜で大成功をするきっかけを作ったのです。

この話は有名な作家高木彬光さんの『「横浜」をつくった男』という本を

もとに出題しました。

以上クイズ横浜おさらいでした。

さてみなさんは何問お解りでしたでしょうか?

渡瀬あつ子さんの回は、radikoでお聴き頂けます♪

http://radiko.jp/#!/live/YFM

This program is brought to you by CERTE.
　　
月曜の深夜は『横浜の夜は眠らない』をお聴き逃しなく♪