今回のゲストは、上田正樹さんのステージに切っても切れないシンガーのYoshie.Nさんでした。

そんなYoshie.Nさんも参加してくれた、番組名物コーナー「クイズ横浜」おさらいです。

番組をお聴きになった方、聴いてない方も御一緒にお考え下さい

答えはこのコラムの後

（これであなたも横浜通）

海岸をリクリエーションの場所にするという発想は日本人にはありませんでした。

横浜市金沢区の富岡八幡宮の前の浜は明治維新のころ横浜に居留した外国人の娯楽の場所となりました。

慶応元年スミスという人がフランス波止場の沖合に固定した海水浴ボードを設置して貸し出した

という記録が残っています。

本牧や根岸の海岸で海水浴を楽しむ外国人が増えてきましたが、

ヘボン式ローマ字で有名なヘボン博士が磯子の先の富岡海岸を訪れ、

この地の水質が東京湾で一番海水浴に適していると推奨したので、一躍脚光を浴びることになりました。

クイズ横浜第1問

当時の海水浴は泳ぐという行為もありましたが、健康維持という医療行為に近い目的もありました。

ではそのために当時の海水浴でどんなことをしたのでしょうか？

ヒント

きれいな空気を吸うのは勿論、潮の流れに身をさらすことに意味がありました。

で、そのためちょっとした装置ができました。どんな装置だったでしょうか？

富岡は海水浴場や保養地として利用され、横浜の居留地で暮らす外国人が夏を過ごす別荘地となっていきました。その後井上馨、伊藤博文、三条実美、などの著名人が競ってここに別荘を構えました

裕福な人が来て賑やかな場所になると庶民も押し寄せるようになります。外国人から避暑、という感覚を学んだ富裕層や明治の指導者たちは鉄道の開通もあり、庶民的な富岡ではなく湘南の江の島や大磯に出かけるようになりました。

さらに海水浴にレジャーを求めるようになると海岸は遠浅で砂浜が好まれるようになり鵠沼（くげぬま）などが人気を得るようになりました。

クイズ横浜第2問

海水浴場に砂浜はつきものになり、遠くから砂を持ってきて海岸を砂浜に変えるところが出てきました。

実は日本だけではなく世界を見ると、岩だらけの海岸に砂を持ってきたところも多く、

あの世界一有名ともいえる海岸も実は火山岩がごろごろしていたそうです。

さてその有名海岸はどこでしょう？

ヒント

火山がある海岸と言えばもうあそこしかないでしょう

湘南は大人気になり、西郷どんの弟の西郷海軍大臣、明治時代最大の権力者になる山県有朋など

有名人が続々と押し寄せたそうです。

 

鵠沼海水浴場の開設には、藤沢在住の医師・三留栄三（みとめ）という人が大きな役割を

果たしました。　三留医師は開業医で、海が荒れて舟をだせないような日には褌（ふんどし）一つで

江の島へ泳いで渡って往診したとう熱血医師だったそうです。

医師として海水浴の効能に共鳴し、地元の人々を説得して明治１９年に鵠沼海水浴場の開設に

漕ぎつけました。

クイズ横浜第3問

ところが開場式の当日、不幸に襲われてしまいました。笑えない話なのですが、

ちょっとした不注意で命を落としてしまうのです。さてどんな不注意だったのでしょうか？

ヒント

今でも時々ニュースになりますね。これが好きな人はついつい・・・

第1問答え

岩のところどころに棒をさしました。

そしてそれにつかまり、潮の流れに身をゆだねるという温泉湯治ならぬ潮湯治でした。

ですから必ずしも遠浅の砂浜の海岸である必要はなかったのです。

第2問答え

ワイキキビーチ

ワイキキ・ビーチにはもともと砂浜はなく、1920年代に、オアフ島北部のノースショア、

カリフォルニア州のマンハッタンビーチから白砂を運んで作られた人工の砂浜なのです。

 第3問答え

式場で祝盃をあげて初泳ぎに海に入ったところ、心臓麻蝉で死亡してしまいました。

海水浴場開設の功労者が図らずも海水浴水難の第一号となってしまったのです。37才でした。

今では抜群の知名度がある「湘南」ブランドはこのようにして出来上がっていったのでした。

さて皆さんは何問答えられましたでしょうか?