ファンケル ヨコハマなでしこ - Fm yokohama 84.7

俳優「土屋詩織さん」

今回は、俳優の土屋詩織さんにお越しいただきました。

文学座附属演劇研究所を経て、現在はフリーで、舞台から映像作品まで幅広く活躍されている土屋さん。

俳優になろうと思ったきっかけを伺うと、「それをやるしかなかった」というお話に。
演劇クラブやサークルなどに参加をしながら、理系の大学を卒業し、医療機器メーカーに就職をされますが、そこで、色々と立ち行かなくなってしまった、と言う。
「命に携わりたいという想いで決めた進路でしたが、心臓が動いているというのが人間が生きているということだと思っていたのが、心が生きていないと、生きているってそれもまた言えないんじゃないかなという風に思ってしまったのです。そこでまずは自分自身、自分ができることや、やりたがっていることという所で、お芝居に舵を切り直した。みたいな感じです」

お芝居や演劇に対しては終わらせようと思い、「やっちゃダメだな」と、ほとんど手を付けないようにしていたのだそう。
「趣味でできれば良かったが、自分の中でそういうものでは無かったのです。よく、”好きなことをできていいね”と言われますが、それはちょっと違って。感覚としては向いている・向いていないは別にして、”やらざるを得ないこと”に近くて、理由は分からないのですが、自分がちゃんと生きていくというか、やっていかなきゃいけない、やらずにはいられないという感じです」

「自分が息をする為に必要で、逆にやらなくても大丈夫な状態になれたら、それはそれで楽なのかもしれない。ということは正直思っている所はあります」

「むしろ自分にとって(お芝居は)必要なもの。だけど、それだけではやっていけないし、それだけでやっていきたくもないから、せめて、何でもいいから、何かが、出演作品などで届くものであってほしい。ということは常に思っています」

「(医療機器で心臓を動かす方ではなく)誰かが明日、もうちょっと生きてみようかなということに、たまたまでもなれたら嬉しいなと感じます」

現在の<俳優>そして、経験されてきた<理工系の分野>や<開発者>という経験も、
原点は、”生きる”ということや、”誰かに生きていてほしい”といった共通点があると仰る。

土屋詩織さん出演作品【The Reed】
3/3(金)~3/8(水)川崎市アートセンター アルテリオ小劇場にて


あの世とこの世の前の世、生まれる前の”未世の世界”が舞台となる作品です。
「主人公は現代に生きている30代の女性。自分なりに一生懸命生きていたはずなのに、頑張れなくなってしまった。頑張っているのに上手く行かず絶望して、ふと未世の世界に迷い込み、生まれるって何だろうと思っていく、大人のファンタジーです」
土屋さんは、未世の世界の住人という役どころで、迷い込んできた主人公を介抱しながら、未世の世界はどういうものかを伝えたり、生まれるとはどういうことかを共有していく存在を演じられる。

<こんな方に特におススメです!!>
ファンタジー好き/小説が好き/頑張っているのにしんどいなという人/
精霊の守り人が好き/生活の中のちょっとしたヒビがたまって、実は心が痛い気がする人/
ちょっと心に風を通したい/風の音が聞きたい/居心地の良い劇場が好き

◎チケットは絶賛発売中!!
31歳以下、学生、犬猫会の公演を初めてみる方向けの初めて割など、様々な割引が用意されています。
詳しくは、犬猫会のホームページまたは、ツイッターからチケット情報フォームをご覧ください。

◎主催の演劇ユニット犬猫会、初の劇場進出作品!!

◎犬猫のオアシス《感想交感場》企画もあり!!
公演の前後に設けられる、お客様同士で感想を交換できる場所です。
「コロナ禍で、なかなか人と自分の想いを共有できないという方もいらっしゃただろうなと思います。是非、いい機会にしていただきたいです」

◆なでしこの素◆
土屋さんの必需品①パソコン MACユーザーとのこと。ピカピカのこちらのPCは、15年ぶりに買い替えたものだそう♡

②ボール 空気がほどよく抜けています。抱えたり、頭を置いたり、額をつけてうつ伏せになってみたり…いわゆるトレーニング的な使い方ではなく、力を入れずに体を緩ませるために活用されている必需品

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