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じざいやの女将「さくらこさん」

今回は、普段着・お洒落着としての着物や帯のセレクトショップ【じざいや】の女将、さくらこさんにお越し頂きました。

「普段着物と言っても今は日常着ではないので、洋服で言うとワンピースくらいの感覚で綺麗に着れる着物という位置づけをしています。お稽古やご用で必要なお着物ではなくって、自分が楽しく、自分から着たいと思える着物を扱っております」
見た瞬間からワクワクする着物と帯、心ときめく小物たち。モットーは、”着る楽しさ”を提案し、”あなたの知的好奇心”を満たすセレクトショップです。

産地に足を運ぶことを主として。
「魚が築地に集まるように、着物は京都に一番集まり、そこには大抵のものはありますが、それは出来上がっているもの。じざいやでは、作っている現場に行き、作家さんや職人さんと話しをして、糸の取り方や染め方も全部見た上で、自分が気に入ったものだけを扱うというスタンスです」
きちんと作られたものであることを確認してからお店へ持ち帰る。だからこそ、じざいやで紹介されるものは、自信を持っておすすめできる商品ばかりです。

じざいやの歴史は昭和62年に始まります。
東京で呉服店を営んでいたご主人、そしてその顧客であったさくらこさん。
結婚後、横浜へ移転。それまで、さくらこさんはOLでしたが、新店舗立ち上げの際に「手伝って欲しい」ということで、じざいやに入られます。
「営業の経験もありませんし、インドア派で、そもそも人に会うのも嫌でした」と、さくらこさん。それでもお店のため、当時まだインターネットもwindowsも無い中、OL時代に趣味でしていたパソコン通信を使って、ホームページを立ち上げたそうです。

着物は10代から着ていたという、さくらこさん。
「母が着物が好きで、何かある時には着せてもらっていましたし、従姉妹が日本舞踊をしていて、発表会の時には着物を着せてもらっていたので、着物って綺麗だな~いいな~と思っていたので、着るのは嬉しかったです」

着物の好きな所は、ちょっといつもの自分と変われる。違う自分になれる所。着付けた時の、体がピシっと、シャンとするという気持ちの切り替えができるのも楽しいと仰る。

因みに、じざいやさんの”ワクワク”の部分とは?!
この日の帯にも答えが!!

ぜんまい紬のお着物に合わせられた帯はなんと、ワンちゃん!!
「犬・猫柄が得意な店でもあります。実際に家にも沢山おりますが、その子たちをモデルにして”えさ代稼いでこ~い”なんて言っていますが(笑)」
「着物って、人と違うものを着たいという想いも皆さんおありなんですよね。そこで、私の趣味でチンアナゴの帯だったり、オオサンショウウオだったり、ジンベイザメだったり…」
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「爬虫類だけではなく、オオアリクイやナマケモノだったり、隙間的に攻めているモチーフが結構あります」
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《きのこもあります》
《じざいやオリジナルカラーもあります》《ネコちゃんのワッペンも帯に付けてみたり。お客様のペットです》

「よそには無いもの。逆に、ここにくれば面白いものがあると思ってもらえると嬉しいです。リクエストがあれば何でも作りますし、ペットのお写真からも作れますので、”私だけの一本”が誕生します」

目の肥えた着物通から、ポップな着物を着てみたいという方までワクワクの着物を楽しむことができるじざいやですが、そんな女将のさくらこさんが大切にされていることとは。
「お客様に無理をさせないことです。呉服屋さんで、欲しくないものを無理やり売られたとか、お店が売りたいものを紹介されたという話を聞くことがあります。そうでは無くって、お客様に寄り添って、会話の中からお客さまが欲しているものや、その方のツボを掬い上げながら気持ちよくお買い物していただけるということを心掛けています」

お店では小唄と三味線のお稽古のほか、能楽師や落語家を呼んで会が催されたり、半襟や帯留めのワークショップなども企画されています。
着物の魅力と知的好奇心が満たされる、じざいやさんの詳細については、ホームページをご覧ください。

◆なでしこの素◆
とにかく着物をあらゆる角度から楽しんで欲しいという女将の持ち物とは?!

尺寸法が測れる着物用のメジャー、うさぎの刺繍入り腰ひも、そして、大好きなオオサンショウウオのポーチです♡

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