ファンケル ヨコハマなでしこ - Fm yokohama 84.7

出張家事応援「正野尚子さん」

今回のゲストは、正野尚子(まさの・なおこ)さん。出張家事応援のお仕事について伺いました。

正野さんは、毎日仕事や家事、子育てに頑張っていらっしゃる方、食事作りが大変な方、料理がちょっと苦手な方に代わってごはんを作ったり、保育士の資格をお持ちであることからシッターのお仕事や、整理整頓もお得意で家の片付けや断捨離のお手伝いといった、まさに”出張して家事を応援!!”されていらっしゃいます。

はじめたきっかけは、自分の料理がどうも美味しいらしい♪
「友人との持ち寄りごはん会であったり、お菓子を作って配るということが増えてきた時に、みんなから度々、『美味しいね』と言われるようになりました。それまで自分では意識したことがなかったのですが、みなさんから美味しい美味しいと言われると、そうなのかしら?と。色々考えまして、独立して何かできないか、みんなの応援も得意だよな!!と思っていた頃、知人から夕飯を作ってもらえないかと相談されたことがはじまりでした」

《バナナケーキを焼いてきてくださいました!!優しくホッとし、幸せな気分になるお味でとっても美味しかったです》

スタートして約2年。
毎日子育てと仕事を頑張っていらっしゃる方のほか、病を抱えている方の制限食も作っていらっしゃるという。
「不思議なご縁で、通っている美容室が一緒の方で、料理代行を探されていたのを美容室の店主が繋いでくださったのです」
病気により、塩分や様々な栄養素を制限する必要がある方。知識があったわけではなかったという正野さんは、一緒に学んでいかれたそうです。
「下ごしらえから注意して、よく茹でたり、なるべく糖分は使わないようにですとか、たんぱく質が上がってはいけなかったりもするので、出汁でも鰹節と昆布より、干し椎茸が良かったりと、そういう所から気を使うということも初めて知りました」

当初は、美味しいと評判の正野さんの料理を作って欲しいという依頼でしたが、そのごはんを食べて美味しく召し上がっていただいたことで、数値が上がってしまったということがあったそうです。
「私のレシピは元々薄味ではあるのですが、それでも数値が上がるんだと。そんな知識がない私が人様の命を預かるだなんてどうしよう。葛藤しまして、悩んだ末、お断りをしようと思っていたのです」
しかしそんな折、制限食の方の宅配商品の成分を見る機会があり、その内容に衝撃を受けたということが。「添加物が多かったり、例えば、塩分だけ下げればいいというものでもないなと思いましたし、その時見た食事は召し上がっていただきたくない、『私に作らせてください!!』とお願いしました」
(涙を浮かべながらお話くださったエピソード。正野さんの心を感じました)

そんな正野さんが大切にされていることとは。
「自分の体や心は食べるものからできている。ですから、なるべく安心安全な食材を取り入れ、特に基本の調味料”さしすせそ”は気を付けています。又、料理は作り手の氣が一番伝わるものだと思っています。面倒だ~やりたくない~という料理はそれなりの味になってしまうと感じているので、常に自分が楽しくワクワクしていられるように心掛けています。料理の時だけでなく、それは買い物でも、普段からも」
そして、調理の前には必ず、食べてもらう方の顔を思い浮かべ、その方が元気で笑顔溢れるごはんをお作りできるようにというお祈りを。調理中も、笑顔を思い浮かべながら、自分も頑張ろう!!と作っていらっしゃるそうです。

”その人にとって何が必要なのか考えて動くことが、どうやら得意のようだと気付き出しました”
ただ、相手を応援したい。それだけだという正野さん。
その積み重ねの中で、独り言のように素直に心から出た「美味しい」を聞くことで、相手の役に立つ喜びを毎日感じていると仰る。

正野さんの夢は渡仏!!それも、割と近い未来に設定されているようです。
「制限食について、いかに安心安全の食材でお作りするかということを、工夫をして考えていますが、私のごはんをもっともっと沢山の方に召し上がっていただきたいです」「そして、小さい頃から大好きなフランスへ行きたいと思っています。今年行こうと!! 私の今の仕事は、フランスでもできるんじゃないかという所もありますので、心と心は海外だろうが何だろうが関係ない!!と思っています」
”応援したくなる人”、でもある正野さんです。

基本は紹介制で行っていらっしゃる【出張家事応援】ですが、正野さんのインスタグラムのダイレクトメールからご相談可能です。ホッとするお食事、作った制限食などのお写真もアップされていますよ。


◆なでしこの素◆
必需品の数々をお持ちくださいました!!

大好きな木のカトラリーの下に敷かれている三角巾は、ご自身で柿渋を使って染めたもの。
お菓子レシピノートも表紙が木です。

●7年選手のカゴバック
●日本の職人さんが大好き。ボールは日本を代表するデザイナーで民藝のスペシャリスト、柳宗理さん。ザルは、京都の辻和金網さんのもの。
●”楽しく料理したい”正野さんのBGM♡

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