ファンケル ヨコハマなでしこ - Fm yokohama 84.7

杉田梅工房むめや「山﨑由美さん」

今回は、杉田梅工房むめやの山﨑由美さんにお話しを伺いました。
【手仕事にこだわり、心に届くものを作りたい】

横浜に縁のある希少な杉田梅を大切に使い、手仕事で美味しい梅商品を作っていらっしゃる山﨑さん。
「昔々、横浜の杉田には見事な梅林があったそうです。約400年以上前、杉田の領主を務めた間宮信繁が戦陣の食料としての梅干を作る為に、梅の木を植えさせたのが杉田梅林の始まりと伝えられており、杉田梅林にあった、団扇型の白い花弁、剣型のがく、酸味が強く大きく柔らかい実をつける梅の木が、後に杉田梅と名付けられました」
江戸時代後期には、桜の名所である吉野の桜と比べられるほど観梅客で賑わった梅林だったそうですが、明治以降の梅林の衰退と嗜好の変化に伴い、酸味の強い杉田梅は敬遠され、幻の梅と言われるほど姿を消してしまったという経緯が。
むめやさんでは、小田原曽我梅林で生産されている杉田梅を使用されていますが、そちらでも杉田梅は老木が多く、大粒の実も年々少なくなってきているとのこと。まさに希少な梅であることが言えます。

「40代後半から始めたアロマセラピーの勉強に夢中になり、自分でアロマを楽しむだけでは足らず、人にも伝えることができるようにとセラピストの資格も取って、平日は会社員、週末は自宅サロンでトリートメントをするようになりました」
植物の力に興味を持ち、メディカルハーブも学ばれたという山﨑さん。
「日本のハーブの勉強で、日本の食文化に深く根付いている梅に興味を持ち、母が友人と家でしていた杉田梅を使った梅仕事を習い、むめやを始めました」

屋号のむめやは、お母様が梅仕事を習ったお祖母様のお名前(”むめ”さん)と、
梅の学名である、Prunus mume(プルヌス ”ムメ”)による。


◎杉田梅の白梅干
塩だけで漬けられた梅干(塩分10%)
塩分が低い為、毎日注意して管理を心掛けていないとカビが生えてしまったりと失敗してしまうので、とても手間が掛かるということ。「少しでもキズのある梅を混ぜてしまうと、そこからカビの原因になってしまいますので、漬ける時から一粒ずつ手に取って、丁寧にヘタを取り、水洗いし、焼酎で一粒ずつ洗って塩漬けしています」

◎杉田梅の赤梅干
白梅干に、塩であく抜きした赤紫蘇を入れ漬けたもの。
「赤紫蘇だけの真っ赤な色で、香りと共に紫蘇のパワーが沢山入っています」

白と赤の食べ比べもどうぞ!!

そして、梅干作りの恵として
◎白梅酢/赤梅酢
◎梅しお
◎赤紫蘇ふりかけ
◎梅みそ

自家製梅酒で作られた
◎梅こごり
◎梅の甘露煮

「仕入れた梅は余す所なく、全て美味しくいただけるように大切に使っております」


アロマトリートメントやマッサージの施術で”手の力”を実感されてきた山﨑さん。
「手が伝えるエネルギーや愛情は、心身を健やかに保つことに役立ちます。植物の力を借りて人の役に立てた時の喜びは、丁寧な手仕事で梅の恵みを皆さまに伝えることができた時と同じです。購入してくださった方が箱を開けた時の笑顔、召し上がっていただいた時の酸っぱい顔や美味しい顔を想像して、丁寧な仕事、心に届く、心ある仕事をするようにいつも心掛けています」

むめやの商品はオンラインストアでの販売となります。

●毎月8の日に梅こごり販売(発送予定)
●横浜北仲マルシェ出店
●お歳暮・お年賀承ります(お年賀は12/28最終発送です)

詳しくは、むめやのホームページをご覧ください。
最新情報はFacebookページインスタグラムでもお知らせされています。


◆なでしこの素◆
人気の梅こごりは、杉田梅の梅酒で作られたお菓子。
お母様が家で手作りされていたレシピ。
梅酒の豊かな香りと優しい甘さを寒天で閉じ込め、
表面シャリっと、中やわらかの食感も美味しく、
杉田梅の魅力を堪能♡
美しい箱に入り、ご贈答用にも喜ばれます。

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