ファンケル ヨコハマなでしこ - Fm yokohama 84.7

株式会社Ai 代表取締役「佐藤愛さん」

今回は、人生の最期を迎える為の終活のサポートから、葬儀のプロデュースまで行う株式会社Ai(アイ)代表取締役の佐藤愛さんにお越し頂きました。

佐藤さんが葬儀業界へ入るきっかけは、お父様の死だったという。
「亡くなった後のご葬儀に関して、何か思うことがあり葬儀屋になったということではありませんで、父の生きている、死ぬ間際の最後の力・生きる力というのを見ていて、それが頭の中から離れず、”人の最期、生きている人たちは最期にこんなに頑張れるんだな”という力に共鳴してしまったのです」「そして、人生の最期にお手伝いできる仕事はないかと考える中で、人の最期に一番最初に会える仕事と言ったら、あ!葬儀屋さんがあるな、ということだったのです」
“生きて来てくれてありがとう”という感謝の気持ちを伝え、また敬意を示したいと佐藤さん。

3年ほど様々な葬儀社で修行され、株式会社Aiを立ち上げられた。

お仕事の上で大切にされていることとは。
「ご遺族の方は哀しいに決まっていますね。どんな方も哀しくないわけはなく、まずはその哀しみのご家族に、どれだけ寄り添えるかということを一番大事にしています」
具体的には、ご家族がどの様に哀しんでいらっしゃるのか。「(残されたご家族が)お独りだから、自宅から送り出して差し上げれば、家でバタバタと業者が入った方が気がまぎれるかもしれない」「(自宅に)病気の方がいらっしゃるから、もしかしたら家にご遺体が無い方がゆっくりできるかなという時は、ご遺体安置所に向かわせていただきます」
「そのご家族毎に違いますから、その都度よーく考えて考えて、とにかく考えて、一番そのご家族に寄り添える形は何だろう、ということを一番大事にしております」

そして、もう一つは笑顔。
「どんなに哀しくても、笑顔で見送ってあげることができたら亡くなった方は喜べると思いますので、少しでもいいから、笑って送ってあげようということを常に思っております」

お客様の中には、<葬儀が必要になった際は、いつも株式会社Aiにお願いする>という方がいたり、中には<”佐藤愛さん”にお世話になって、本当に良かった>という、お礼の言葉が届けられている。
「思いが強すぎる部分もあるかと思いますが、こんな哀しい場でありがとうと言ってもらえるだなんて、こんなに幸せなことはありませんから、私の方が毎回、感謝をしております」

オーダーメイドのご葬儀。
「ご家族ご家族、皆違いますから、弊社ではパックプランではなく、その都度一つ一つ項目をしっかり作ってお見積りを出すことによって、明瞭な会計にしております。その方が逆にお安くできるという結果にもなります。要らないものは省く事ができますし、必要なものは沢山つけることもできますから、豪華にしたい方は勿論、豪華にもできます」
金額を小さくしたいというご相談にも乗ってくださる。「どうもこだわってしまって」と仰る佐藤さんですが、だからこそ実現できるオーダーメイドの形が株式会社Aiがプロデュースするご葬儀です。

株式会社Aiが取り組む”終活バル”とは?!
地域の皆さんが集まれる場所になればということから名付けられた、終活バル。
「”死”に対しては、怖い、哀しい、話したくない、縁起悪いという言葉が多かったのですが、そうではなくて、『皆で飲んで食べながら、死について笑って話してもいいんじゃないか!』と言う、ある高齢者の方の言葉をヒントに、皆で笑って過ごして、私が死ぬ時はこうしてね!という場所があってもいいのではないかと思って作りました」
年齢層は20代から80代。常連さんも大勢いらっしゃるそうです。
30代の方が「私たちは若くても毎日が終活!いつ死ぬか分からない」と仰っていたことが、佐藤さんもまさに感じることだそうで、終活バルにいらっしゃる様々なお客さんと接していらっしゃる。

誰にも訪れる死に対して、気構えずに話せる場。
「こういう話は、例えばご病気で本当に最期が近づいている方に、相続の話や葬儀の話だとか、なかなかできるものではありません。ですから少しでも早めのうちから話せる場所があったらいいなという想いもございます」

株式会社Aiが掲げるコンセプトは、”自分らしく生きて自分らしい最期を”
早めからやっていくことで、自分の最期を見つめることもできる。又、大切な誰かの為に、自身のエンディングノートを残すこともできます。

ご葬儀や終活について、「いつでもお気軽にご相談、お問い合わせください」と佐藤さん。詳しくは、株式会社Aiのホームページをご覧ください。

今後について、「今はまず、大勢の方をお見送りさせて頂く事で、少しでも社会の役に立てたらと思っています」そして、コツコツやっていく中で自然と会社が大きくなっていったら理想だと言う。
「なぜかと言いますと、当初、私がまだまだ新参者の時(会社を立ち上げた時)にお世話になった皆さんや、本当に教えてくれたり助けてくれた仲間がいっぱいいるのです。そういう仲間が活躍できる場を、もしかしたら作れるかもしれない。これが一つ大きな目標として想っています」


◆なでしこの素◆
お仕事の必需品のバインダーと手帳。
手帳はご友人の葬儀をお手伝いされた際のお礼で購入したものだそうです。
「”自分にガンバレ!!”の意味も込めて、良いものを選びました」

アパレル業界出身の佐藤さん。お洋服もとてもオシャレでいらっしゃるのですが、
スマホカバーについているチェーンがまた素敵でした!デザイナーのご友人の手作り♡
因みに電話にはいつでも出られるようにと、家でも斜めがけだそうです!

top