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一般社団法人日本うさぎ羊毛フェルト協会® 代表理事「畑牧子さん」

今回は、一般社団法人日本うさぎ羊毛フェルト協会®代表理事の畑牧子さんにお話しを伺いました。

羊毛フェルト作家・講師でもあり、羊毛フェルトを使ったうさぎを作っていらっしゃる畑さん。
きっかけは、うさぎを飼い始めたことでした。
「その子とお別れするのが怖くなったという思いからでした。自分より早く旅立ってしまう、その姿を可愛く形にして留めたいと制作を始めました」

なんと独学で始められたという、羊毛フェルトうさぎ制作。
「自分のうさぎを見て、羊毛フェルトに風合いがぴったりだと思いました。作品をブログに載せた所、制作依頼や講習依頼をいただきまして、お客様や生徒さんとのレッスンで研究していくうちに、どんどんリアルになっていきました」
まさに本物かと思う、うさぎちゃんです。そっくりな中にも、その子なりの可愛らしさを表現する事を大切にされているという。


人形劇を主宰しているお母様の影響で、子どもの頃から一緒に人形を作ったり、劇をしたりとハンドメイドに馴染みがあったという畑さん。短大は服飾専攻で、洋裁やデザインの基礎を学ばれていた。

リアルを追求する中でのこだわりは、”色”だそうです。
「オーダーの依頼ですとお写真をいただくのですが、撮影する時間帯だったり、ライトの色によって違って見えるという事がありますので、本当の色はどうなのか。今制作を始めて14年ですが、悩みながら向き合っています」オリジナルの染色のフェルトも取り入れ、真実の色を求める作業だそうです。

2008年にChocolate Box(ショコラボックス)という、リアルで可愛い羊毛フェルトでうさぎを作るワークショップを開講された。
「最初のうちは、犬も猫も鳥も、アクセサリーやバッグも、羊毛フェルトで作れるものは何でも教えていたのですが、2014年頃から、自分が一番作りたく、又お客様のご要望の多い”うさぎ”に絞ってカリキュラムを構築しました」「現在は、9割の生徒さんがうさぎを飼っていて、ご自分のうさぎを作りたい、亡くなった子にまた会いたいという方の想いを形にできるように、本物そっくりな毛並みや表情を目指して、羊毛フェルトうさぎを作る教室になっています」
いわゆるペットロスでお悩みの方の力にもなっている側面もあるということ。涙を流されていた方も、作業工程で無心になれたり、飼っていたうさぎそっくりな作品が出来上がると悲しみの気持ちが感謝へ変わり、乗り越えることができたという方も多数いらしゃるそうです。又、ペットを飼いたいが飼えない方にも貢献されているという。

因みに、コロナ禍になる以前は、国内だけでなく、海外からの受講生もいらっしゃり、畑さん自身も台湾へ4回ワークショップへ行き、ハンドメイドを通じて国際交流をされてきたそうです。100%対面だったお教室ですが、時勢も鑑み、オンライン化にも着手されました。

そして、4月よりオンライン講座がリニューアル開講します。
レッスンでは、畑さんの手元動画を見ながら、勉強していただける。「リアルでは、生徒さん皆さんに手元を見ていただく事が難しいのですが、オンラインですと画面いっぱいに私の手が見えますし、復習も何度もしていただけます。遠方にいらしても、コロナや時間の制約なく、ご自分のうさぎちゃんを作っていただける、キットも道具も含まれた講座になっています」

又、対面での1日講座も現在募集中です。
場所は、日本橋、NHK文化センター青山(東京)、NHK文化センター梅田(大阪)、NHK文化センター名古屋、NHK文化センター豊橋(愛知)
たまプラーザの自宅教室も新しいクラスが開講予定となっています。
詳しくは、ホームページ(リニューアル中)インスタグラムブログをご覧ください。

9月には東京・表参道で、協会の展示会も予定されています。
そして、来年はうさぎ年!うさぎを愛する人々の飛躍を応援できる人になりたいと畑さん。
「コロナが落ち着いて、また海外からもイベントや教室に来てくださる方が増えたら、ハンドメイドを通じて国際交流もしていきたいと思っています」

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