
今回は、mae-a-key(マエ・ア・キ―)代表の岡部香織さんにお越しいただきました。
【mae-a-key】は、岡部さんが立ち上げた、子供服のブランドです。
ブランド名については、初めに協力して下さったパタンナーさんと3人くらいで考えられたという。
由来は2つあり、「1つ目は前開きのお洋服というコンセプトでしたので、その意味をブランド名に入れたかったのです」英語なのか、アルファベットなのか、考えていく中で、そのままストレートに”マエアキ”という響きを使用することに。
2つ目に、マエ・ア・キーの”キー”は、『key』鍵となっています。「ケアをする方やされる方のお気持ちが、マエアキ―のお洋服を通して、少しでも軽くなってほしい、お洋服が元気な気持ちになる”鍵”となってほしいという願いが込められています」
【mae-a-key】の誕生には息子さんの存在があります。
出産前の妊婦健診で心臓に病気があると分かり、生後7か月頃まで入院されていた。「退院後も、酸素チューブや経管栄養チューブをつけたりと医療ケアが必要だったのですが、月に一度の通院があり、その際レントゲンやエコーなどの検査で泣く事も多く、心臓のことが心配でしたので、できるだけ早く泣き止ませたいという思いがありました」カーディガンの様に、前に開く洋服なら顔色を見ながらチューブを気にせず着せることができる。「ロンパースで前開きを着ていた頃は良かったのですが、体も大きくなっていき、セパレートのお洋服を色々と見てみると、前開きのスタイルは少なかったのです。そんな経験が、ブランドを立ち上げるきっかけとなりました」
2年ほどの年月をかけ、2020年7月に第一弾の発売へ。
「苦労したのは、お使いいただく全ての方のケアに合う様なお品を作るのが難しいと感じたことです」医療ケアと言っても多種多様。これまでにあったご要望では、少し体が大きくなってもロンパースがいい、首の周りが大きく開いているものがいい、自分(子ども)で前に開けられない洋服がいいなど様々。そういったお声も取り入れながら商品開発をされていらっしゃる。
【mae-a-key(マエ・ア・キ―)】の特徴。
●前開きであること
●一枚布になる(脇から袖下までをスナップやマジックで全開にできる)
●袖も開く(点滴のチューブやモニターのコードなどが体の周りに沢山ある・寝た状態でのケアでも体の負担を緩和するため)
●パンツも前開きになる(足に点滴をすることもある)
●機能性、着心地の良さはもちろん、着る人・着せる人が明るい気持ちになるお洋服
前開きパンツのサイズをアップした展開や、デザイン性のあるものをラインナップに入れ、選ぶ楽しさも増やしていきたいということ。
そして、今後の目標についても伺いました。
「今、マエ・ア・キ―のお洋服をご購入いただけるのが、ホームページのみですので、例えば福祉グッズ展などで実際に手に取って触ってみていただける様な機会が作れる場所に参加できたらいいなと思っております」
【mae-a-key(マエ・ア・キ―)】というブランドがあることが必要とされている方々に伝わり、その手に届きますように。是非、ホームページをご覧ください!
◆なでしこの素◆
岡部さんのバッグの中身を拝見!
除菌グッズが多いようです。「このご時世でもありますが、息子のために欠かせないものです」
メジャーを携帯されているのは、さすがお洋服屋さんですね♡