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現代美術作家「金子未弥さん」

今回は、現代美術作家として活躍される金子未弥(かねこ・みや)さんにお話しを伺いました。

多摩美術大学大学院 美術研究科博士後期課程を修了し、博士号(芸術)を取得。
2017年より黄金町エリアマネジメントセンターのアーティストインレジデンスに参加をされている。
『Tokyo Midtown Award 2017』グランプリ受賞、『ART IN THE OFFICE 2018』受賞 。

現代美術を作るアーティストとして作品を発表されている金子さん。
全ての作品は共通して”都市”をテーマとされており、表現方法は主に彫刻や空間を使ったインスタレーション、ドローイング等。その場に応じた適切な方法を選択されているという。

中区日ノ出町にある旭橋人道橋で行われたワークショップ。
街の中に溶け込んだ作品ですが、近所の子供たちと一緒に制作された。「道路標識を模した作品で、矢印の根元に子供自身の大切な場所を、矢印の先に行ってみたい場所を書いてもらいました。黄金町でアトリエを持って活動していますが、何となくですが、地域の子供たちのバックグラウンドが読み取れるものが並んだのではないか、そして通りがかった方は何を読み取るのか、私自身も新鮮な発見がありました」

2018_《見えない地図を想像してください》


昨年は、『Creative Railway〜みなとみらい線でつながる駅アート』に参加。元町・中華街駅で作品が展開された。(詳しくは金子さんのサイトをご覧下さい)

金子さんが美術作家をまっすぐに意識されたきっかけは、「普通に近所を歩いていて、ふと目に入るもの全てが誰かが作ったものだと気が付いた時、人が介在しているのだと感じた時、その迫力に圧倒されて、”都市”ってめっちゃかっこいい!と思った事がきっかけで、今でもそう思っています」
最近では”人”にも興味を抱き、作品を作る時にワークショップを行う事が多いという。「それは私自身が関心を抱いている”都市”という対象について考えた時、都市を構成する要素として、建築や構造体等、意外と目に見えない人の記憶が重要なのではないかと考えているからです。ワークショップで参加者と会話を交わすと、そこで生きている人のささやかな記憶が本当に美しくて、いつもその感動を大切に作品に反映させたいと考えています」

”都市”をテーマとされている金子さんにとって、横浜とは。
「そんなに広くないエリアに、色々な要素というか、全く違う雰囲気がぎゅっと詰まっている所が面白いと思っています。基本的に都市が大好きなので、見晴らしの良い所から、人が住んでいる生活感のあるごちゃごちゃしている風景を眺めるのが好きです」

今が一番楽しい!!
「最近色々な場所で作品を発表させていただく機会が少しずつ増えてきて、その場その場で色んな事を考えて作品にしていく過程が本当に楽しくて、今人生で一番楽しんでいるんじゃないかと思っています!ですからこれからも丁寧に、一つずつ場所と向き合いながら、作品を作っていきたいです」
今後の金子さんの作品発表も楽しみに♪

●横浜:「FUTURESCAPE PROJECT」ぞうのはなテラス 10月2日(土)~10月24日(日)
●横浜:「黄金町バザール2021」10月1日(金)~10月31日(日)  
●奈良:「MIND TRAIL奥大和 心のなかの美術館」10月9日(土)~11月28日(日)
●東京:「3331アートフェア」 10月29日(金)~10月31日(日) 

▶金子未弥さんサイトでも作品をご覧いただけます。インスタグラムツイッター
是非、チェックなさって下さい!

2019_《都市をスケールから解放するためのワークショップ》:©笠木靖之
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