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TABEL株式会社 代表取締役、食卓研究家「新田理恵さん」

今回は、TABEL(タベル)株式会社 代表取締役で、食卓研究家の新田理恵さんにお越し頂きました。

食卓研究家として、レシピを作り、商品開発を通して、健やかで美味しい食生活の提案をされている新田さん。

パン屋の娘として生まれ、食べ物にまつわるお店が沢山ある市場の中で育ち、食べる事が大好き。
「高校生の頃、友人が拒食と過食を繰り返すようになったり、父が重度の糖尿病を発症してしまい、食べる事は使い方を間違えると、凶器になるんだという経験をしました」「『食』という字は、人と良に分けられますが、食べる事で人を良くする事を生業にしたいと思ったのです」

大学で栄養学を学び、管理栄養士を取得。
制作会社で、フードコーディネーター・フォトグラファーとして勤めた後、独立される。

横浜で、薬草茶のブランド【tabel】を起業、その後TABEL株式会社として法人化された。

きっかけは、”薬草”に出会った事。
一人一人体質がある。同じ人でも日によって体調が変わる事もある。「栄養学のカロリー計算だけでは行き届かないような、何か症状が出た時、もっと寄り添える食事が提案できないかと考えていました」
薬膳の勉強から、生薬(薬の材料にもなる様なスーパーフード:例えば、松の実やなつめもその一種)に行きつく。しかし、国産のものが少ない。「日本でも、何か少量でもパワフルに効いてくれる様なものはないかなと探していた所、薬草に行きついたのです」

はじめは『はすの葉茶』
「お腹の調子を良くしてくれるというはすの葉茶、中華街によく買いに行っていたのですが、中国やベトナムでは日常のお茶として飲まれているのに、日本人には馴染みがない。はすの葉自体は沢山生えているのに何故活用しないのだろうと思っていたのです」
そこで熊本の八代にある、はすの葉の農家さんを訪ねた所、びっくりするほど美味しいはすの葉に出会ったという新田さん。「農薬を使っていない、はすの葉の農家さんという事で伺ったのですが、なんとそれが在来種だったんですよ!ビギナーズラック!」
日本では9割が外来種にシフトしてるという、はすの葉。在来種は、その3倍ほど手間暇もかかり、小ぶりでもあるが、味が濃縮していて美味しく、栄養価も高いのだそう。

「そんなタイミングで、結婚する友人が引き出物を探しているというので、『じゃー、一緒に作ってみようか!』となって、はすの葉茶を作ったのが、商品化へ繋がりました。

TABELの由来は勿論、食べる事から来ていますが、その食べるという語源は、賜る・給ぶ。「食べ物、植物の栄養を丁寧に頂くというテーマにしたくてつけました」

商品のラインナップは、定番のお茶が7種類に季節のお茶、発酵ウコン味噌、コーディアル(ハーブのちからを凝縮したシロップ)どちらも、”おいしい慈しみを頂ける”
「日本の薬草、ハーブを入れて、より皆さんに美味しく楽しんでもらいたいです」
詳しくは、TABEL株式会社のホームページをご覧ください!


☆イベントもチェック(Facebookページからご確認ください!)
●7/27(火)オンライントーク《フランスと日本茶。そしてハーブのお話》
●7/30(金)野草・薬草ナイトトーク!《真夏の星夜の薬草スイーツ》
      野草研究家・山下智道さんとの人気オンライントークシリーズ


薬草大学NORM(ノーム)
薬草を中心に暮らしを多角的に見つめて学ぶ市民大学講座。「例えば、どくだみですとか、昔は身の回りのものでお茶を作ったりという事が当たり前だったと思いますが、私たちは知る機会がない。これまで日本中を旅してリサーチした、こんな素敵な人がいる!面白い植物がある!を皆で楽しみたいという学びの場です」


◆なでしこの素◆
新田さんお気に入りの小物たちです♡
(左)手すき和紙 ビビットなカラー珍しい、素敵です。
(右)津軽こぎん刺し 津軽地方では野良着の事をこぎんと言うそうです。


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