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【キサキシューズ】オーナー、シューメイカー「木佐木愛さん」

今回は、【キサキシューズ】のオーナーでシューメイカーでいらっしゃる、木佐木愛(きさき・めぐむ)さんにお越し頂きました。

             ”靴にまつわる様々な楽しみを発信する場【キサキシューズ】”

美術を見る事は好きだったが、自身で作品を作るという感じではなかった事から、大学時代は学芸員になる為の学部にいたが、学んでいくうちに、「これは向いてないな」と思ったという木佐木さん。
卒業後も、「何をしよう、何をしよう」と考えていく間に、たまたま手作りの靴を見る機会があったり、昔の手縫いのものであったり、”手”で作っている人たちの情報を得る等する中で、「靴って、手で作れるのかな」という考えに繋がっていった。そして、自分が出来るか出来ないかも考えず学校を探して、進路を「キーメタ!」という事。

手で一足ずつ作っていく。という事に興味を示し、それが一番叶えられそうな学校に入学。1年半のカリキュラムを修了するも、「すぐに形になると思っていたが甘かった」
長期戦だと腹を括り、ギアを切り替え、アルバイトもしながらという生活へとシフト。

そうこうしているうち、手縫いでオーダー靴をつくる女性の方が海外(イギリス)から帰国。日本でスクールを立ち上げるという事で、「オーダー靴専門の知識が得られる!」と、スクールへ入り直し、そこから9年。

靴作りを志してから、約25年。
そして独立をして、今年10周年を迎えられた。

【キサキシューズ】では、ビスポークシューズ(フルオーダーメイド靴)を手掛けていらっしゃる。
その過程は<足を測る><木型の製作><フィッティングシューズ(仮で履いていただく靴)>ここまでで、大体2,3か月(フィッティングシューズを作り直す場合もあり。その際は、更に時間はかかります)➡<本番靴製作>に2,3か月

履く方の足に合うかどうかは勿論、”歩くための”靴である事から、動作を含めた計算が必要であり、そしてファッションの側面も大きい事から、(足の形や大きさは様々で千差万別だが)理想に近づけ、実現できるか、という部分が靴の難しさと仰る。その為に、「木型をいかにその方の足に合わせていくかというのが、難しく、大切な事です」

工程は細かく、下ごしらえも多く、下ごしらえをする為の工具の手入れにも時間を要するという。「見えない製作時間が、靴作りにはかなりあると思います」

そうして、こうして出来上がってくる”私の靴”を想像したら、皆さんどうですか?!靴に足を通す、その瞬間の緊張感や高揚感といった感動を今描けてしまいませんか!!

同じ人でも左右差もあり、百人いたら百色ではなく、二百色。「毎回毎回勉強させていただいている感じです」
そんな木佐木さんが大事にされている事。「足に合わせる技術は、とにかく一つ一つ、お客様の仰る事と自分のやっている事を照らし合わせて、微修正を加えるという繰り返しを行っていくという事になるのですが、ファッションの部分で、どういう見た目でこの靴を履きたいか、お客様のファッションや喋っている時の雰囲気も靴に反映できるようにという事は意識しています」

【靴作り教室:ブンデスタディー】も開催されている!
《本コース》と《お試しコース》があります。
20代から60代の男女それぞれ、様々な方が通っていらっしゃるそうで、2,3足作った後、ご家族や友人の靴も手掛けられているという方々も!
「初めの1,2足は、1年~1年半位、毎週コツコツ積み重ねていただく形ですが、一足、木型を抜くあの喜びを知ってそこにはまると、じゃあ次!と、取り掛かっていらっしゃいますね」
自分の手で作って仕上げるとは、なんと夢があるのでしょうか!

キサキシューズについて、詳しくはホームページからどうぞ!
靴作り教室の空き状況もチェック頂けます。
(お教室は、東急田園都市線 青葉台駅から徒歩5分の場所です)


◆なでしこの素◆
木佐木さんが手掛けた、可愛い可愛い素敵な靴たちです。
細かい所もご覧ください!!

そして、貴重な工具もお持ち下さいました!!
工具の数だけ工程があるという事ですね。
改めて、靴作りの深さを感じる所です。


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