ファンケル ヨコハマなでしこ - Fm yokohama 84.7

画家「大野愛さん」

今回のファンケル ヨコハマなでしこは、横浜を拠点に画家として活動されている大野愛(おおの・めぐみ)さんにお話を伺いました。

テーマにされているのは、港の風景や船。「祖父が船乗りだったもので、子どもの頃から船や海に憧れがあり、それを一番のテーマに描いていこうと、8割以上は港町・横浜を描いています」

用いられているのは、油彩画の一種ですが、色の出方や鮮明さに命をかけられている。目に飛び込んでくる存在感は、アクリル画や水彩画に見られることもあるという事。

そして、大野さんの絵には、縦縞(ストライプ)があしらわれている事が最大の特徴です!その名も”シマシマ画”。著作権を取得されている大野さん独自の手法です。
「きっかけは技法的な所からだったのですが、写真と同じようにキャンバスに写し取る時に、グリッドを引くという練習の仕方で使われた線を、何か使えないかという所から始めました」
又、込められている想いがあります。「その”シマシマ”によって、色々な人の世界の見え方を入れられるかなという事もあります。色々な方々が世界にはいますが、その人によって同じ風景も見え方が違う、価値観の意味でもそうですし、実際目に映る映り方も違うと思うので、色合いの違う線で色々な人の見え方が集まっても綺麗な一枚の世界になるんだよ、という絵を描きたいと思った所からずっと続けてきました」

マスキングテープや定規、カッターも使われます。「絵を描いているというか、製図作業という感じですね(笑)」工程が大野さんのツイッターで紹介されていますので、是非ご覧になってみてください。筆が1ミリずれてもダメだという緻密な作業です。

画家の道として、日本では美術大学を経てデビューされる方が多い様ですが、大野さんは早稲田大学の文学部をご卒業。「美大にも行きたい位、子どもの頃から絵は好きだったのですが、周囲の心配もあり、将来の事も考えて一般の大学に行きました。美術史コースで学芸員の展示側の技術を受けていた所、やはり私は展示をするより自分で描きたい!!という思いが強くなってしまい、そこから何も分からないまま、卒業と同時に画家になる!と言い張ったのです」
何も分からない中のスタートだったという大野さん。アルバイトをして生計を立てながら、カフェギャラリー等に作品を持ち込み、展示の交渉を一軒一軒していったそうです。

現在、”シマシマ画”を描かれて8年目。
ホテルニューグランドでも、その作品を見る事ができます。(1F通路)ホテル内のSOGOショップでは、オリジナルグッズも販売されています。
又、利用者限定となりますが、そごう横浜店6Fロイヤルサロン内にも山下公園を描かれた作品が展示されています。

今後について。5月中旬から下旬辺りで、横浜市内での個展を予定されているという事。大野さんのサイトから最新ニュースをチェックしてください!インスタグラムでも作品をご覧いただけます。
そして、日本中、世界中の港町も描いていきたいと大野さん。又、「皆さんに気軽に手に取っていただける様な商品パッケージやグッズ展開にも力を入れて行きたいです」

◆なでしこの素◆
音楽とのコラボレーション、ジャズライブの演奏に合わせて即興で絵を描き上げるライブペインティングも行っていらっしゃる大野さん。1,2曲は客席で音を聴きイメージを膨らませて、その後、音と共に描いていくという。「2ステージ、トータル1時間ちょっと位の時間で、お客様にも見えやすい様、かなり大きい作品を手掛けていました」コロナ禍での開催は難しくなっていますが、この状況が落ち着いたら、大野さんがリアルで描かれる機会も楽しみです♪


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